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ルートヴィヒスブルク城音楽祭の「後宮からの逃走」  (2001.6.4)

CS・クラシカ・ジャパンで放送されたルートヴィヒスブルク城音楽祭の「後宮からの逃走」はとても楽しめました。1990年ルートヴィヒスブルク城での録画です。
ルートヴィヒスブルク城の中のステージはこじんまりとしていて、この小人数の「後宮からの逃走」には、ふさわしい広さだと思います。セットもとても簡単。これも大げさでなく好感が持てます。
 
さて演奏ですが、四人の主人公、コンスタンツェ、ベルモンテ、ブロントヒェン、ペドリルロのバランスが非常によいのです。これにオスミン、セリム・パシャがうまくかみ合い、とても良いアンサンブルを作っています。
オーケストラもスケールこそ大きくありませんが、歌手達ととても良く調和して美しい演奏でした。
歌手達は、有名な人ではありませんが、皆、とても上手だと思いました。
特に、マーリン・ハルテリウスというソプラノ、容姿も美しく、とても魅力的なブロントヒェンでした。「何という喜び、何という楽しみ・・・」の第二幕の軽快なアリアは見事でした。
第二幕最後の四重唱は、四人のアンサンブルがとても美しく、とても盛り上がりました。
 
お城の中でこんな演奏会が開かれて、それを鑑賞できるなんて、本当に羨ましいですね。
 
演奏の概要を記しておきます。
モーツァルト作曲  歌劇「後宮からの逃走」K.384
台本:クリストフ・フリードリヒ・ブレツナー、ゴットリープ・シュテファニー
監督:マルティン・クリーマン
指揮:ヴォルフガング・ゲンネンヴァイン
演奏:ルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団及び同合唱団
出演:リューバ・オルゴナソーヴァ(コンスタンツェ)
    マーリン・ハルテリウス(ブロントヒェン)
    デオン・ファン・デル・ヴァルト(ベルモンテ)
    アンドレアス・ヴァーグナー(ペドリルロ)
    トーマス・カーソン(オスミン)
    デルヴァル・デ・ファリア(セリム・パシャ)他
収録:1990年10月29日
ルートヴィヒスブルク城音楽祭ライブ 

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