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バレリ−ナと道化の愛、「ライムライト」の美しさ  (2003.10.6)

 
チャッププリンが制作、監督、主演をした名画「ライムライト」。大学生の頃見て、とても感動したのですが、この名画がDVDで出ています。
 
物語は、足が動かなくなって自殺しようとしたバレリーナのテリーを、老いた道化のカルヴェロが助け、献身的な援護により立ち直らせます。
しかし、道化は舞台から転落して大怪我をおい、舞台で踊るバレリーナの踊りを見ながら息をひきとるというものです。
 
バックに流れる美しい「ライムライト」のメロディー、バレリーナ:クレア・ブルームの清純な踊り、道化:チャップンのコミカルな演技など、見終わったとき、とても爽やかで気持ちの良い余韻が残ります。
最近のCGを駆使したスペクタクルとはまた違った良さのある映画です。
 
この映画での主役を演じているクレア・ブルームは、とても美しいバレリ−ナですが、この映画以降作品に恵まれず、現在見ることができるのはこれ一作だけです。
そう言えば、「赤い靴」のモイラ・シアラーも、よく知られているのは、「ホフマン物語」くらいです。
バレリーナが映画に続けて出演するということは、難しいようです。
またこの映画では、チャップリン、ロイドと並んで当時の三大喜劇王といわれたバスター・キートンが、最後の舞台でチャップリンと共演しているのも見物です。
 
ところでこの映画の制作は1952年。この頃はモノクロ映画にとても良い作品があります。オードリー・ヘプバーンの「ローマの休日」も1953年です。
 
半世紀近くも昔に作られた映画が現代でもこれだけ感動を与えるのは驚くべきことです。
こんな昔の映画が、最新の技術で見易く生まれ変わり、12センチのDVDで手軽に家庭で見られるなんて、本当に技術の進歩はスゴイものだと思います。 最近、「ローマの休日」をはじめ、多くの映画が、ディジタル・リマスタリングによって、見違えるように蘇っています。この「ライムライト」も、 最新の技術で、美しく蘇ることを期待します。


 
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