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現在、日本の携帯電話には主に第3世代(3G)の通信システムが使われていますが、LTE(Long Term Evolution)はその次の世代の通信規格を使用した通信サービスのことです。
世界的には第4世代(4G)通信として扱われています。
厳密にはLTEは3Gと4Gの中間技術なので、「3.9G」とも言われていますが、国際電気通信連合(ITU)が4Gという名称を使うことを認めていて、
米国の大手キャリアや端末メーカーがLTEを4Gとしているので日本のキャリアも「4G」と呼んでいます。
LTEになると、概ね、3Gの端末の3倍近い速さで通信ができるので、 ユーザー側からすれば、アプリや音楽、動画などをスムーズにダウンロードしたり、サイトを素早く閲覧することができることが期待できます。 現状では、LTEに対応しているエリアは大規模都市などに限られていて、ユーザーはLTEの恩恵を十分に受けることができませんが、 エリア外では3G通信に切り替わるので、「圏外になって使えなくなる」といったことはありません。 日本のLTEサービスは、NTTドコモがXi(クロッシィ)、 Auがau 4G LTE、 Soft BankもSoft Bank 4G LTEというブランド名でサービスしています。 AuとSoftBankはブランド名からLTEだと分かりますが、NTTドコモのは何のことか分からない。 なんでもXは「人・物・情報のつながり」と「無限の可能性」を意味し、iは「innovation:イノベーション(革新)」と「I(私)」を意味するそうですが、 いかにも、理屈好きのNTT前身の電電公社のお役人が考えそうな言葉で、LTEを連想できないので、ブランド名としてはイマイチです。 Soft BankとAuのLTEの契約件数が大幅に伸びているのに、ドコモがそれほどでもないのは、iPhone5効果があるものの、ブランド名で負けているからかも知れません。 とはいえ、新しいものには目のない私は、LTEに誘惑された上、今まで使っていたドコモの端末がスマートフォン初期のモデルで、最新のモデルと比べると古臭く感じてきたし、内臓のバッテリーも弱くなってきたこともあり、この際LTE対応のドコモの端末に替えました。 |
今度のスマートフォンは、NTTドコモのMEDIAS X N-07Dで、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製です。
この端末、発売直後は基本ソフトにバグが多いとか、充電時に発熱が多いとか、ネットでかなり叩かれていましたが、
違うメーカーにして操作が変わるのが嫌なので、以前のMEDIAS N-04Cと同じメーカー製に落ち着きました。
使い始めて、基本ソフトのバグは修正されているようですが、確かに充電時の発熱が多いようで、充電中に何度か、
「端末が高温になったので、充電を停止します」というメッセージが出ます。でも熱くて触れないというほどではなく、許容範囲でしょう。
便利なのが同梱されている「卓上ホルダN40」です。横向きにはめ込むだけでしっかりホールドし、充電開始。充電しながら動画、画像等のコンテンツも楽しめます。
ひとつ追加で買って、車のダッシュボードに取り付けました。
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ただ、ひとつ問題があります。バッテリーの減り方が凄まじいのです。N-04Cの倍近い、容量1800mAhのバッテリーを搭載しているのに1日も持ちません。
デュアルコアCPUと大型のHD液晶の為、ある程度消費電力が多いのは覚悟していたのですが、これほどとは思わなかった。
車で移動するときは車のシガーソケットから充電できますが、それ以外の外出にはリチウム乾電池やeneloop proのような大容量ニッケル水素電池のブースターを携帯しているほうが安心です。
バッテリー消耗の主な原因として、次の二つが考えられます。
一つは起動されたままのアプリが常時電気を食っているからです。例えばブラウザを使った後にメールをしたとすると、そのままではブラウザもメールも起動したままメモリーに残っています。
スマホのOS(Android)はPCのようにマルチタスクですが、常に全画面表示なので裏で動いているアプリが見えないのです。
アプリを終了させたはずが動いているととんでもないことになります。朝ブラウザで検索をかけてそのままにして、昼にはバッテリーが半分にという嘘のようなことにもなります。
こまめに使用済みのアプリを終了させる必要があります。
二つ目は基地局探しに余計な通信をして電気を食っているからです。LTE端末は、LTEと3Gの両方式の基地局を探しにいく必要があるので、常にLTEと3Gの両方の通信をしています。
特に私の家のようにLTEエリア外の場合、端末は、まずLTEの基地局を探しに行って見つからず、その後3Gの基地局を探しに行くので、LTEの基地局を探す分だけ余計に電気が必要なのです。
当面は、まだLTEのサービスエリア(NTTドコモの場合はXiエリア)は狭く、3Gエリア(NTTドコモの場合はFOMAエリア)が圧倒的に広いので、LTE通信をスキップして直ちに3G通信をしたい。
LTE接続を除外する「LTE Setting For Xi」というアプリも試したけれど、
MEDIAS X N-07Dはアプリによる設定変更を拒否しているようで使えません。
MEDIAS X N-07Dの機能として、通信方式を、LTEのみ、3Gのみ、LTEと3Gの両方の選択ができるように改善してくれると有り難いです。
(1)「本体設定」の画面を開き、 「モバイルネットワーク設定」>「アクセスポイント名」:「SPモード」のチェックを外し、「mopera U」にチェック (2)「本体設定」の画面を閉じ、 「モバイルネットワーク設定」>「アクセスポイント名」:「mopera U」のチェックを外し、「SPモード」にチェック 以上で、3Gのみの通信になります。電源オフして再起動するとLTE接続が復活します。 詳しくは、こちら → |
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