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白鳥の湖 : マハリナ、ゼレンスキー  (2003.6.11)

マハリナとゼレンスキー主演のキーロフの「白鳥の湖」(全幕)です。観賞用に作られたようで、ライブではなく、観客の拍手など入っていません。淡々と物語が進行します。1991年の録画ですから、二人とも20台前半。とても初々しい。観賞用だけあって、要所要所にアップが有って、顔の表情も良く見えます。
マハリナは、白鳥では、しなやかで柔らかく波打つ腕に、足のラインが美しく、実にしっとりと踊っていて、うっとりしてしまいます。
でも、黒鳥のマハリナはもっと良い。王子を見る表情が何とも魅力的で、ドキッとします。体がとても柔軟で、かつ足腰が強いようで、アダージョでは、180度までのアラベスクを何度も見せますし、コーダでの32回のグランフェッテも軽々とやってのけます。
なお、レジェニナがパ・ド・トロワに出演しています。マハリナ、ゼレンスキー、レジェニナ、皆とても若く、初々しい踊りが楽しめます。若いということはすばらしい。バレエは若さの芸術といわれますが、このような映像を見るとそれを感じます。
本番の舞台のように拍手や、曲の切れ目のレヴェランスも一切ないのが、チョッとさびしい感じがします。ライブの撮影のほうがもっと感動したと思います。
とは言うものの、映像はとてもきれいですし、音もよく、楽しめます。
 
オデット/オディール ユリヤ・マハリナ
ジークフリート王子 イーゴリ・ゼレンスキー
パ・ド・トロワ ラリッサ・レジュニナ
キーロフバレエ団
演奏 キーロフ劇場管弦楽団、指揮 ヴィクトル・フェドートフ 
1991年収録

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