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結構いける、SOTECのステレオ・ミニコンポ     (2003.4.3)

PCメーカーのSOTECから、9,980円のミニコンポが発売されています。音響メーカーのケンウッド製「VH-7PC」です。 20W+20W のCD/FM・AMチューナー一体型アンプと、11cmウーハ搭載の2ウェイスピーカーという組み合わせ。パソコンとUSBケーブルで接続することもできます。スピーカーだけでもこの値段ではなかなか買えないので、これで、9,980円は安い。丁度、テレビ音声を良い音で聴くために、手ごろなオーディオ・セットが欲しかったので、早速、通販で購入しました。 この製品、もともとは同社のPC「AFiNA AV」シリーズに同梱のミニコンポでしたが、その後、4万円程度という標準的なミニコンポシステムの価格で単品販売を開始。以後2万円位に値下げされ、今年に入って9,880円で直販されたのです。
  
スピーカーケーブルを接続して、手持ちをCDを挿入すると、スルスルと挿入される感じは、カーオーディオ感覚。「スロットインだと8cmCDが使えない」と思いましたが、8cm CDもアダプタなしで挿入され問題なく再生できました。 スピーカーは11cmウーファ、2.5cmツイータの2ウェイバスレフ式。紺色のボディと、木目の見える前面フェイスとのバランスが良く、さらにウーファ、ツイータ、バスレフポートがアクセントになって良いデザインだと思います。アンプは、小音量時には自動で純A級動作。大音量で聴くことはほとんど無いので、たいてい純A級で動作していると思います。シャープながら、しっとりと聞かせるような音質です。スピーカーのバスレフポートが前面についているためか、サイズから考えると低音の迫力もそこそこで、しかも中域、高域もよく表現されています。モーツァルトのピアノ協奏曲などを聞いてみましたが、ピアノが浮き上がって結構いけます。楽器のセパレーションが良く、弦楽器、管楽器それぞれの特徴も良く再現できていると思います。
 
コンパクトなボディで純A級動作をさせるので、本体に廃熱ファンが付いていますが、静かな環境での小音量時に多少ファン音が気になるという程度です。 ディスプレイ部はかなり小さく、少し離れると文字の認識は困難で、机上に配置するのを前提にした設計のようです。CD再生中、アニメでディスクの回転を表示しています。
 
一言で言えば「グレードの高いミニコンポ」だと思います。USB接続してPCのオーディオデバイスとして活用できるし、スタンドアロンで使用してミニコンポとしても使えるというわけで、9880円で、この音と機能が得られるなんて信じられないくらいです。自分としてはかなり気に入っています。当初は「次のシステムまでの繋ぎ」やサブシステム程度と考えていましたが、どうしてどうして、十分にメインシステムとしても使えるほどのコストパフォーマンスの良い、優れたミニコンポだと思います。

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