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祈り〜未来への歌声:三宅由佳莉    (2013.9.6)
海上自衛隊女性自衛官、三宅由佳莉のアルバム「祈り〜未来への歌声」が8月28日の発売から一週間で6000枚以上売り上げて、オリコンランキング総合18位、クラシック部門では1位となったとのこと。 私も9月1日にこのCDを買ったので、この6000人の一人ということになりますが・・・。

このCDを買うきっかけになったのはYouTube。三宅由佳莉が「アメイジング・グレイス」を歌っていた映像です。 「アメイジング・グレイス」の作曲者は不詳、作詞は黒人奴隷運搬船の船長だったジョン・ニュートン。 黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、それにも拘わらず授かった愛に対するキリストへの感謝の気持ちを歌った賛美歌(167番第2編「我をも救いし」)ですが、テレビドラマ「白い巨塔」ではヘイリー・ウェステンラの歌が話題になりました。 私は、本田美奈子や長島伸子のCDアルバムの中の「アメイジング・グレイス」を愛聴していますが、一年ほど前にYou Tubeで、 ブラスバンドをバックに歌っていた三宅由佳莉の美しい姿と清らかな歌声の映像(こちら→)が印象に残りました。自衛官というのも驚きでした。 その後、やはりYou Tubeで、「祈り」の映像(こちら→) を見たのですが、しっとりとした曲の美しさに加えて、澄んだ声の震災復興を願っての心のこもった歌唱に感動していたところに、 このCDが発売されることを知り、即購入となった次第です。

三宅由佳莉は、日本大学の音楽科出身ということで、一流の声楽家養成大学卒ではないけれど、 むしろそれが功を奏しているのか、素直な感じと親しみやすさに溢れています。 芸大などの著名な音大を出て天狗になっている声楽家では、こんな優しく細やかな歌い方はできないでしょう。 尤も、お高く留まっているそんな人は、自衛隊などに見向きもせず、応募もしないでしょうが・・・。 三宅由佳莉には、NHKの「歌のお姉さん」といった感じの優しさと人柄の良さを感じます。 三宅由佳莉の才能を見抜き、採用を決定した自衛隊の試験官の、人を見る眼の確かさに敬服します。

三宅由佳莉の、素敵な歌声、本当に癒されます。 彼女は、自衛隊の貴重な「華」。これからも美しい歌声と素敵な容姿で、隊員はもちろん、国民全体を勇気づけて欲しいものです。
    祈り〜未来への歌声:三宅由佳莉

    1. 河邊一彦: 祈り〜A PRAYER (PIANO VERSION)
    2. 夢やぶれて(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
    3. 河邊一彦: 交響組曲「高千穂」〜第2楽章:仏法僧の森
    4. 久石 譲: STAND ALONE (NHKドラマ「坂之上の雲」より)
    5. 菅野よう子: 花は咲く (NHK東日本大震災復興支援ソング)
    6. 成田為三: 浜辺の歌
    7. 岡野貞一: ふるさと
    8. 村井邦彦: 翼をください
    9. チャールズ・ストラウス:トゥモロー(ミュージカル「アニー」より)
    10. タイム・トゥ・セイ・グッバイ
    11. アメイジング・グレイス
    12. 河邊一彦: 祈り〜A PRAYER

       演奏:海上自衛隊東京音楽隊、指揮:河邊一彦(東京音楽隊長2等海佐)
       歌唱:三宅由佳莉(ソプラノ)(3等海曹)

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