シルヴィの作者は、コッペリアで知られるレオ・ドリーブです。物語は、お互いに惹かれあいながらも恋愛を信じられずにいる若い恋人(シルヴィアとアミンタ)が、愛の神エロスにより愛を見つける…というもの。
白眉はシルヴィアとアミンタのグラン・パ・ド・ドゥで、二人の愛の喜びが、美しい旋律の曲と一緒になって流れるような動きで表されます。
この中の女性のヴァリエーションは、ピチカートで演奏され、振付が音楽にぴったりと合っていて心地良く、可憐なシルヴィアが、ポーズも切れも美しく踊ります。
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とても美しいシルヴィアのヴァリエーションの映像が、YouTubeに載っていました。 踊っているのは宮田亜夢で、2013 ADC ballet competitionでの踊りです。2013 Gold Medalist - Senior Women's Classical Divisionとなっています。 このヴァリエーション、テクニックを誇示するものではないので、いかにミス無く美しく踊るかが問われるのですが、これ以上はないと思われるほど、丁寧で品の良い踊りなのです。 それに笑顔がこの上なく美しい。ただでさえ緊張するコンペティションで、終始柔和な表情を失わなかったのは立派。 さらに、どのパもポーズも、『やるぞ!!』と身構える様子を少しも見せず、自然にす〜っと入ってしまうのには感心しました。 厳しいレッスンにより得られた技術でしょう。彼女の可愛らしく、しなやかな踊りは、シルヴィアにふさわしく、可憐な一輪の花と言った感じです。 |
淡いブルーのクラシックチュチュをエレガントに着こなしたこのバレリーナは、繊細で可憐でだけでなく、
バランスのタメるべきところしっかりタメて、回るところは無理なくスムーズに回って・・・。 本当に美しく華がありかつ優雅。
うっとりとして眼を離せませんでした。
彼女のインスタグラムのこの映像に『素晴らしいバランス感ですね!TV等でチラッとしか見た事なかったので、この動きを見ると人間の体の神秘を感じます。関節があんなに動くなんて』というビジターのコメントがあったけれど、ほんとうにそんな感じです。 こんな素敵なバレリーナが居ることを初めて知りました。これはコンクールでのヴァリエーションですが、このバレリーナは公演の舞台でもさぞ素敵なことでしょう。 是非、シルヴィアを全幕通して踊って欲しいものです。 |
インスタグラムに『素晴らしいバランス感ですね!。この動きを見ると人間の体の神秘を感じます。』というビジターのコメントがあったので、
宮田亜夢さんは、 さぞ厳しいトレーニングをしているのだろうと思っていたら、Insutaguramとfecebookに、バランスの稽古の映像が載っていました。
この素晴らしいバランスを実現するために、厳しい表情で歯を食いしばって、懸命にバランスを維持する血のにじむような厳しい稽古の様子がわかります。
このInsutaguramとfecebookの中で、彼女は、『顔怖すぎやけど、ニコニコわらってバランスなんて死んでも無理や』と言いながらも、『バレエにバランスは必要なのか?と聞かれると少し戸惑うけど…(バレエはスポーツじゃないし…)。ただのバランス好きな人の自己満ということで流しといてほしい…!(笑)』とも言っているので、本当に長〜いバランスに挑戦することが好きなのでしょう。バランスがしっかりできなければ、美しいバレエは踊れないでしょうから、自己満足ではなく、彼女こそ最高の才能の持ち主なのでしょう。 『顔怖すぎやけど』と言っているけれど、むしろ魅力的。死力を尽くして頑張っている人間の表情ほど美しいものはありません。 彼女の努力に頭が下がります。 『バレリーナ釣りガール』として、釣り好きで知られる宮田亜夢さん。『釣りをするためにバレエをする』とも言っていたほど、釣りをこよなく愛す彼女。これからも、釣りもバレエも大いに楽しんで下さい。『頑張れ、宮田亜夢さん!!』。 |
2分間バランス(宮田亜夢) |
1分間バランス(宮田亜夢) facebook(ayu.miyata.1)より |
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