【トップページへ戻る】

シンデレラ〜パドドゥ:宮内真理子、山本隆之  (2005.1.9)

宮内真理子さんは、1989年ローザンヌ国際バレエ・コンクールに於いてスカラシップを受賞し、イギリスのロイヤル・バレエ・スクールに留学、現在、新国立劇場にて活躍しています。山本隆之さんは、かつてジョフリー・バレエで活躍、アメリカ中の都市のステージに立ちました。現在は、宮内さんと同様、新国立劇場にて活躍しています。
宮内真理子さんがイルギス・ガリムーリンと組んだ新国立劇場でのシンデレラも好評でしたが、山本隆之さんと組んで踊った、シンデレラのパドドゥの映像があります。NHKテレビ「これであなたはバレエ通」という番組からの録画です。
舞台中央に階段が設置してあり、山本さんに手を取られて、その階段から一歩一歩降りてくる宮内さんは、緊張のためか、いくらか不安と期待の入り混じったような表情v。スリムな体型に小さな顔、プレッシャーに押しつぶされまいと頑張っている姿、ほんとうに爽やかで美しい。そして、山本さんの丁寧なサポートを受けて、安心して踊っているときの笑顔!。愛らしさ満点です。このままずーと時が過ぎてほしくない感覚に陥ってしまいます。宮内真理子さんは、首、肩、腕のラインがとても美しくて、そして、とてもやわらかい踊りです。もう、うっとりというところです。 でも、肝心の踊りはというと、ただうまく踊っているという感じがして、覇気がなく、何か迷いがあるような、時折の不安を感じさせられるところがありました。数年前のコロラド・バレエ時代の映像を見直してみましたが、とても生き生きしています。アダージョでは、180度近くまで足を上げたアラベスクのポーズも見られたものの、丁寧すぎるようなところも感じられ、コーダでは、品を失わない範囲で、もう少し大胆に自己主張をして踊っても良いような気がしましたv
山本隆之さんは、アダージョでは丁寧なサポート、ヴァリエーションではキレイにきちんとまとめてエレガントな身のこなしは見事ですが、こじんまりして、ちょっと迫力に欠けるような感じがしました。
美男美女のこのシンデレラのパドドゥのビデオ映像、大事な宝物の一つですv

【トップページへ戻る】