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森下洋子さんのヴァルナコンクール優勝の映像    (2004.5.22)

ブフォネス・イン・クラスというビデオがあります。最初の約30分はフェルナンド・ブフォネスによるバーとセンターのバレエレッスンですが、注目は後半で、1974年の第7回バルナ国際バレエコンクールの予選から授賞式までのドキュメンタリー映像が30分弱収録されています。パッケージには31分とありますが、トータルで約60分です。
 
ブフォネスのラ・フィユ・マルガルデ、白鳥、ラ・シルフィード、海賊、ドン・キ・ホーテのバリエーションに加え、アダージョだけですが森下洋子・清水哲太郎夫妻の「海賊」のパ・ド・ドゥが収録されていて、20代半ばの森下・清水ペアの初々しい踊りを見ることができるとても貴重な映像だと思います。
森下さん、清水さんのペアは、コンクールの第一次予選でドン・キ・ホーテのパ・ド・ドゥ、第二次予選で海賊のパ・ド・ドゥ、決勝で黒鳥のパ・ド・ドゥを踊りました。森下さんは、海賊の出来は今一で、第二次予選を通過できるか不安だったそうですが(バレリーナのはばたき(ゆまにて出版))、この映像を見る限り、どうしてどうして、見事な踊りだと思います。この時、ブフォネスは19歳、男性のゴールドメダリストでした。女性のゴールドメダリストは、森下洋子さん。清水哲太郎氏は、4位に入賞しました。授賞式では、森下さんの着物姿も見られます。
コンクール参加者の他のダンサーの踊りも収録されていて、見所満載です。ただ、このVHSビデオカセットの発売は1986年と古いもので、画質はお世辞にも良いとは言えません。
最近、ディジタル処理で、見違えるようになった映像もありますから、この映像も、マスターテープの映像はきっともっと良いでしょうから、リマスタリングにより美しく生まれ変わって、DVDで再発売されることを期待します。

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