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長島伸子 クリスマス・コンサート2004      (2004.12.18)

今年もソプラノの長島伸子さんによるクリスマスの曲を集めたコンサートがありました。長島さんの歌、ウィーン・サロンオーケストラの演奏、それに、長島さんご自身が司会という楽しいコンサートでした。
 
ウィーン・サロンオーケストラは、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団の第一コンサートマスター、ウド・ツヴェルファーを中心に結成された室内管弦楽団で、「クラシック音楽を気軽に」をモットーとしているとのこと。ツヴェルファーと彼の12名の演奏家たちは、「活気溢れた自発性を持ち、作品に対して忠実かつ透明度の高い響き」という演奏スタイルで、10年以上も共に活動し続けているそうです。その演奏は、端整で美しく魅力的で、クリスマスに相応しい「喜び」「平和」「静けさ」を奏でてくれました。
 
長島伸子さんは、オペラ出演はもとより、N響、読響等のコンサートにも多数出演している二期会のソプラノ。かって、NHKテレビの「歌のお姉さん」も勤めたという、クラシック畑ながら、温かみの感じられる、とても美しい女性。ピュアな声質は、文字通り「天使の歌声」。クリスマス・コンサートは、彼女ならではの演奏会というところでしょう。
 
「音楽の都シリーズ 第1回"ウィーン"」と副題がついたコンサート。
第1部は、「ウィーンの調べ」。モーツァルトの「すみれ」に始まり、ベートーヴェン、シューベルト、ヨハン・シュトラウス・・・、最後はリヒャルト・シュトラウス。ポピュラーな歌曲やオペレッタのナンバーが、爽やかに美しく歌われました。ウィーン・サロンオーケストラは、長島伸子さんの美しい歌声を優しくサポートし、歌手とオーケストラの美しい調和の世界でした。
第二部は、クリスマスの曲。シックな黒のドレスから、可愛らしい純白の衣装に着替えての登場。長島伸子さんのクリスマスの歌は昨年も聴きましたが、今年もまた、語りかけるような美しい歌声に聞き惚れました。最後の曲「オー・ホリー・ナイト」は、長島さんは特にお好きだそうで、今回も、ことのほか、丁寧に心を込めて歌っておられたようでした。なお、この曲は、バレエ「ジゼル」の作曲家、アダンが作ったものだそうです。
 
すべての曲を無事歌い終わって、ほっっとした表情の長島さん。弓をたたいたり、握手をされたり、はては団員の一人が頬にキスをしたり、オーケストラ全員が彼女の労をねぎらって・・・・、本当に微笑ましい光景でした。
また、来年のクリスマス・コンサートが楽しみです。


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