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仲道郁代さんのエリザーベート・コンクール・ライブ   (2003.2.23)

エリザーベート・ピアノ・コンクールでの仲道郁代さん演奏のCDがあります。
曲は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調作品58。
祈るような音で始まり、曲が終わって、会場が熱狂的な拍手に包まれるまでを克明に記録したこのレコード、私の大切にしている一枚です。
 
彼女は、1987年の第25回エリザベート・コンクールに出演し、第5位。 この時の参加者は150人、第1次予選を通過した24名は、第2次予選で12名に絞られ、本選を戦ったのこと。この間約一ヶ月間の長丁場、日頃の練習の成果に加え、体力と精神力の勝負でしょう。
こんな中で栄冠を勝ち得た仲道さん、小柄で華奢な容姿に秘める闘志は、並のものではないに違いありません。
 
仲道郁代さんは、美しい音色に加え、一目見たら好きになってしまう、一輪の花を思わせる可憐な容姿で、今や、多くのファンをもつ女性アーチストです。CDもたくさん出しておられ、私も幾枚か持っていますが、何気なく取り出すのは、このCDなのです。
コンクールのライヴというのは,独特の気のようなものが伝わってきて、やりなおしのきかない緊張感の中で、ひたむきに演奏する彼女の姿が浮かんできます。私の大事な宝物です。
 
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