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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2003 (2003.1.3)
今年の正月もテレビでウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見て過ごしました。 ウィーンフィルによるこのコンサートは1941年指揮者クレメンス・クラウスにより始められ、その後ウィリー・ボスコフスキー、ロリンマゼールと引き継がれてきました。1980年後半からは、カラヤン、アバド、カルロス・クライバー、そして昨年のツビン・メータと相次ぐスーパースターがかわるがわる登場しました。2001年にニコラウス・アーノンクールが指揮、昨年は小澤征爾さんが指揮しました。この小澤さんのCDが大ヒットしたのは記憶に新しいところです。今年は再びアーノンクールが指揮しました。
このコンサートは、最初NHK・FM放送で音声のみでしたが、その後空輸されたテープを用いてNHKの地上波テレビで放映されるようになり、数年前から、衛星中継で生の映像が見られるようになりました。 日本に居ながらにして本場ウィーンの生の演奏を楽しめるようになったのです。これを見て正月を過ごすことが私の楽しみの一つになっています。
いつものように花で埋め尽くされたウィーン楽友会大ホールで演奏が始まりました。
今回のコンサートでは、またヨハンシュトラウスの新しい曲が紹介されていました。
ヨハン・シュトラウス父:中国風ギャロップ、
ヨハン・シュトラウス:ニコ・ポルカ、ワルツ「戴冠式の歌」
ヨーゼフ・シュトラウス:ごちゃまぜ・ポルカ、
また新しい試みとして、シュトラウスに影響を与えた、ブラームスとウェーバーの曲も加えられていました。
アーノンクールの演出は、途中でバレエを加えたりして結構楽しめましたが、お祭りにしては比較的オーソドックスで、もう少し遊びに心があっても良いかなと感じました。 やはり、学者アーノンクールだからでしょうか。
ところでバレエは、「ヘレーネン・ポルカ」と「戴冠式の歌」で踊られました。「ヘレーネン・ポルカ」はウィーン国立歌劇場バレエ団、「戴冠式の歌」はキーロフ劇場バレエ団。ソリストはアンドレイ・メルクリエフ。メルクリエフは数年前レニングラード国立バレエの一員として来日しましたが、キーロフに移籍したようです。「戴冠式の歌」は女性ダンサーはトゥ・シューズを履いた本格的なクラシックバレエで、とても美しい踊りで、映像もきれいで楽しめました。
元旦に本場のウィンナワルツの演奏を衛星生放送で楽しめるなんて、とても素晴らしいことだと思います。
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