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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2006    (2006.1.2)

今年も元旦にはテレビでウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを観て過ごしました。 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは、毎年恒例のウィーン楽友協会ホールでの演奏会。今年も、オーストリアの放送局から、世界の50ヶ国々へ放送衛星を使って配信、世界の人々がテレビ生中継で楽しみました。
昨年は、スマトラ地震の津波での死者が15万人を超えるか…という状況の中でのニューイヤーコンサート、「ラデッキー行進曲」は演奏されませんでした。しかし、今年は、ちゃんと演奏され、観客と一緒に手拍子。定番なのですが、だからこそ、もり上がりました。
会場の「楽友協会大ホール」はいつもの通り色とりどりの花で飾られ、ウィーン生まれの作曲家ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」など、シュトラウス一家ののワルツやポルカに加え、今年、2006年に生誕250年を迎えるモーツァルトにちなんで、「フィガロの結婚」序曲や、ヨーゼフ・ランナー作曲の「ワルツ“モーツァルト党”」なども加えられました。
今回の指揮者マリス・ヤンソンスは日本での人気は今一つですが、1943年にラトヴィアで生まれの旧ソ連出身の世界的指揮者の1人です。ウィーンフィル、ベルリンフィル、ロンドン交響楽団のような一流オーケストラに毎年のように客演を繰り返しているうえに、ドイツの名門バイエルン放送交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務めるとなど現在の指揮者界における中心人物なのです。
「新ピチカート・ポルカ」と「ワルツ“親しい仲”」に挿入されたバレエは、振り付けがジョン・ノイマイヤー。私はノイマイヤーの振付は過去のイメージのせいで受け付けなかったのですが、改めてニューイヤーコンサートで観ると、なかなか自然で良いのです。食わず嫌いだったのがわかりました。これからはノイマイヤーのバレエも観ようと思います。 私は出演のダンサーはわからなかったのですが、ネット情報によると、最初のタキシードのような服はシルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、ティアゴ・ボーディン、二曲目が真赤なドレスのアンナ・ポリカルポヴァとイヴァン・ウルバンの5人。いずれもハンブルク・バレエ。他にウィーン州立オペラ座バレエ、フォルクス・オーパーのダンサーも加わり、国会近くのエプシュタイン宮殿で踊られたとのことです。

この放送は当初の予定より10分延長になりました。タイマー録画をしていた方は「ラデッキー行進曲」の録画が欠けてしまって慌てたことでしょう。生放送ですから仕方がないことですが、多分ニューイヤーコンサートの生中継が始まって初めてではないでしょうか。
それにしても、思えば、ケネディ大統領暗殺というダラスからの衝撃的な映像で幕をあけたテレビの衛星生中継。 それから、40年ほど、地球の裏側で行われているニューイヤーコンサートを、同じ時間に日本に居ながらにして、ハイビジョンの高画質で観ることができるなんて、技術の進歩は本当に素晴らしいことだと思います。

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