|
ここ数年、正月が忙しかったため、テレビでウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを見れなかったのですが、
今年はNHKテレビでウィーン楽友協会大ホールから生中継された、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを楽しみました。
今年の指揮者はアンドリス・ネルソンス。1978年バルト三国の一つ、ラトビア共和国の首都リガ生まれの42歳の若い指揮者です。
指揮者、オーケストラ、観客が一体となって楽しんでいました。
演奏曲目は、定番の『美しく青きドナウ』『ラデツキー行進曲』などに加えて、生誕250年を迎えるベートーヴェン、没後150年のヨーゼフ・シュトラウスなど、
多彩な作品で構成され、しかもニューイヤーコンサートに初登場の曲は9曲と多く、新鮮味十分でした。
中でもベートーベンの曲からは、大好きな12のコントルダンスの中の6曲が選ばれて演奏されたのは嬉しかった。なお、ニューイヤーコンサートでべートーベンの曲が演奏されたのは、ニューイヤーコンサート始まって以来初めてのことだそうです。
当然ウィンナ・ワルツが中心ぜすが、その中で「12のコントルダンス」は舞曲ですが、有名な交響曲第3番「英雄」のモティーフともなるフレーズもあり、
交響曲第9番「合唱」の歌詞にも登場するシラーの詩がもとになっているとか。
つい最近までウィーンフィルは男性奏者しか認めていなかったそうですが、女性の奏者も何人か見られました。
【管弦楽】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)アンドリス・ネルソンス 2020年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール 【演奏曲】 楽曲「喜歌劇「放浪者たち」序曲★、カール・ミヒャエル・ツィーラー:作曲 ワルツ「愛のあいさつ」 作品56★、ヨーゼフ・シュトラウス:作曲 リヒテンシュタイン行進曲 作品36★、ヨーゼフ・シュトラウス:作曲 ポルカ「花祭り」 作品111」、ヨハン・シュトラウス:作曲 ワルツ「レモンの花咲くところ」 作品364」、ヨハン・シュトラウス:作曲 ポルカ・シュネル「電撃」 作品132★、エドゥアルト・シュトラウス:作曲 喜歌劇「軽騎兵」序曲」、フランツ・フォン・スッペ:作曲 ポルカ・フランセーズ「キューピッド」 作品81★、ヨーゼフ・シュトラウス:作曲 ワルツ「抱き合え もろびとよ!」 作品443。ヨハン・シュトラウス:作曲 (バレエ)ウィーン国立歌劇場バレエ団 ポルカ・マズルカ「氷の花」 作品55★、エドゥアルト・シュトラウス:作曲 ウォルフガング・デルナー:編曲 ガヴォット★、ヨーゼフ・ヘルメスベルガー:作曲 郵便馬車のギャロップ 作品16第2★、ハンス・クリスティアン・ロンビ:作曲 ウォルフガング・デルナー:編曲 12のコントルダンス から第1曲、第2曲、第3曲、第7曲、第10曲、第8曲★ ルートヴィヒ・ファン・ベートーベン:作曲 (バレエ)ウィーン国立歌劇場バレエ団 ワルツ「人生を楽しめ」 作品340、ヨハン・シュトラウス:作曲 トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214、ヨハン・シュトラウス:作曲 ワルツ「ディナミーデン 作品173、ヨーゼフ・シュトラウス:作曲 ポルカ・シュネル「飛ぶように急いで」 作品230、ヨーゼフ・シュトラウス:作曲 ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314、ヨハン・シュトラウス:作曲 ラデツキー行進曲 作品228、ヨハン・シュトラウス父:作曲 ★はニューイヤー・コンサート初登場 |
今年は、若いアンドリス・ネルソンスでしたが、来年はリッカルド・ムーティとのこと。ムーティが振るのは六度目だそうです。それだけウィーンフィルの演奏者達の信頼が厚いのでしょう。
リッカルド・ムーティはオペラの指揮者として有名ですが、以前このニューイヤーコンサートを見たとき、オペラを指揮するような、彼の生真面目さが感じられました。 ウィンナワルツやポルカが中心のニューイヤーのお祭りですから、オペラとは違って、もう少し軽い遊びがあっても良く、リラックスして指揮していたように思いました。 来年に期待します。 |
歴代ニュー・イヤー・コンサートの指揮者 ( )は回数
|