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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2001   (2000.1.2)

 
1月1日の夜、BS衛星中継によるウィーンフィルのニューイヤーコンサートを観ました。
昨年の正月は、仕事柄、コンピュータの2000年問題で会社に泊まりこみでしたが、今年はそんな騒ぎもなくゆっくりとテレビを観て過ごすことができました。
 
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは、毎年恒例のウィーン楽友協会ホールでの演奏会。今年は、ウィーンの放送局から、世界38ヶ国へ放送衛星を使って生中継されたそうです。
今年の指揮者は、ニコラス・アルノンクール。ウィーンでは異端児とも言われた人だそうで、一風変わった指揮者です。私も彼の指揮による数枚のモーツァルトのオペラを持っていますが、演奏にはチョトと首を傾げたくなるところがないわけではありません。
でも未だに女性の演奏家を受け入れない保守的なウィーン・フィルに彼が新風を吹き込んだのは事実のようです。
今回も、彼はヨハン・シュトラウスの曲だけでは気が済まず、今年生誕200年を迎えるヨーゼフ・ランナーの作品を取り上げていました。
ランナーのワルツ「シェルンブルンの人々」はとても美しい曲です。私はこの主題の旋律をどこかで(多分バレエの中だと思います)で聞いたことがあるのですが、思い出せません。どなたかご存知でしたら教えてください。
 
花でいっぱいに飾られたウィーン楽友協会のステージでは、とても楽しい演奏が繰り広げられました。私は昨年夏、ウィーンを訪れたことから、今年のウィーンでのニューイヤーコンサートをとりわけ感慨深く、随所に映し出されたウィーンの街やお城の景色を懐かしく思って観ていました。
また、このニューイヤー・コンサートでは、ウィーン国立劇場バレエ団のバレエが花を添えるのですが、ことしはさらに、ルグリの踊りが加わっていました。さすがに素敵な踊りでした。
 
ニューイヤーコンサートは、1940年代クレメンスクラウスの時代から毎年ウィーンで行われてきました。ウィリーボスコフスキー、カラヤン、メータ、アバド、クライバー、ムティ・・・、歴代の大指揮者がステージに立ちました。
私が記憶している範囲では、日本での放送は、最初は空輸された録音テープによりNHKのFMで放送されました。NHKのFMが実験放送から本放送になった、東京オリンピックの頃だと思います。
次に、FMによる音声生中継。このあと録画されたビデオテープによるテレビ放送。そして今回ような、BS衛星放送による生中継と発展してきました。次はBSディジタル放送になるでしょう。
 
それにしても、地球の裏側で行われているニューイヤーコンサートを、同じ時間に日本に居ながらにして、観ることができるなんて、本当に素晴らしいことだと思います。
 
思えば、ケネディ大統領が暗殺されたダラスからの衝撃的な映像で幕をあけたテレビの衛星生中継。
それから、40年近く、世界のコンサートやオリンピックのような競技の生中継など、世界中のできごとを即座に全世界にテレビで知ることができるようになったのです。
情報技術の進歩には改めて驚嘆せざるを得ません。
 
20世紀は技術の世紀でした。21世紀が始まって、ディジタル衛星放送の本格化、ブルーツーズなどディジタルワイアレス通信の実用化・・・・などなど、まだまだ情報通信技術の進歩は留まるところを知りません。
私は、こんな20世紀の半世紀を生きてきて、少なからずも、仕事を通じて、そして音楽やバレエの鑑賞の為のオーディオやビジュアルの手段を通じて、情報技術の進歩を身をもって体験できたことを嬉しく思います。
 
これからも、目まぐるしい技術の進歩に乗り遅れないように心がけていきたいと思います。
私のHPでも、これからも生活を豊かにする技術の話題について、ITのコーナーやオーディオ・ビジュアルのコーナーに積極的に取り上げていこうと思います。そして、いくらかでも皆さんのご参考になったらと思います。皆さん、忌憚の無いご意見を頂けたら有難く思います。
今後もよろしくお願いいたします。

 

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