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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2002 (2002.1.2)
今年も元旦にはテレビでウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを観て過ごしました。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは、毎年恒例の
ウィーン楽友協会ホールでの演奏会。今年も、ウィーンの放送局から、世界43ヶ国へ放送衛星を使って生中継されたそうです。
毎年、著名な指揮者を招いてのニューイヤーコンサートですが、今年は、
小澤征爾さんの指揮とあって嫌が上にも盛り上がりました。
花でいっぱいに飾られたウィーン楽友協会のステージでは、とても楽しい演奏が繰り広げられました。今年は、ヨーゼフ・シュトラウス生誕175年ということで、ヨハン・シュトラウスに加え、ヨーゼフ・シュトラウスの曲が多く取り上げられていました。
私は一昨年夏、ウィーンを訪れたことから、このウィーンでのニューイヤーコンサートをとりわけ感慨深く、随所に映し出されたウィーンの街の景色を懐かしく思って観ていました。
小澤征爾さんの指揮はさすがに立派。でも、ウィンナワルツやポルカが中心のニューイヤーコンサートですから、もう少し軽く遊びがあっても良かったのでは、と思ったのは私だけでしょうか。
またアンコールとは言え、ウラジミール・マラーホフの踊りが観られたのには感激でした。昨年は、マニュエル・ルグリでしたから、今年もきっとバレエが挿入されるだろうと思っていたのですが、いつまでたっても無かったので、半ばあきらめていたら、アンコールで、まさかのマラーホフ。ただ、マラーホフはバレエシューズでなく革靴でしたし、女性ダンサーもトウシューズでなくハイヒールということで、激しい動きのバレエとしては踊りにくそうでした。ともあれ現在最高のダンスール・ノーブルを登場させるなんて、粋な演出でした。
ニューイヤーコンサートは、1940年代クレメンスクラウスの時代から毎年ウィーンで行われてきたとのことです。ウィリーボスコフスキー、カラヤン、メータ、アバド、クライバー、ムティ・・・、歴代の大指揮者がステージに立ちました。
私が記憶している範囲では、日本での放送は、最初は空輸された録音テープによりNHKのFMで放送されました。NHKのFMが実験放送から本放送になった、東京オリンピックの頃だと思います。 次に、FMによる音声生中継。
このあと録画されたビデオテープによるテレビ放送。昨年BS衛星生放送。そして今年、BS衛星放送とBSディジタル放送によるハイビジョン生中継と発展してきました。
それにしても、地球の裏側で行われているニューイヤーコンサートを、同じ時間に日本に居ながらにして、ハイビジョンの高画質で観ることができるなんて、本当に素晴らしいことだと思います。
思えば、ケネディ大統領が暗殺されたダラスからの衝撃的な映像で幕をあけたテレビの衛星生中継。 それから、40年近く、世界のコンサートやオリンピックのような競技の生中継など、世界中のできごとを即座に全世界にテレビで知ることができるようになったのです。情報技術の進歩には改めて驚嘆せざるを得ません。
20世紀は技術の世紀でした。21世紀が始まって、ディジタル衛星放送の本格化、ブルーツーズなどディジタルワイアレス通信の実用化・・・・などなど、まだまだ情報通信技術の進歩は留まるところを知りません。
私は、こんな20世紀の半世紀を生きてきて、少なからずも、仕事を通じて、そして音楽やバレエの鑑賞の為のオーディオやビジュアルの手段を通じて、情報技術の進歩を身をもって体験できたことを嬉しく思います。
これからも、目まぐるしい技術の進歩に乗り遅れないように心がけていきたいと思います。私のHPでも、これからも生活を豊かにする技術の話題について、ITのコーナーやオーディオ・ビジュアルのコーナーに積極的に取り上げていこうと思います。
そして、いくらかでも皆さんのご参考になったらと思います。皆さん、忌憚の無いご意見を頂けたら有難く思います。
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