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Nゲージ鉄道模型:車両紹介(5):国鉄キハ28・58形気動車   (2014.5.12)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、国鉄キハ28・58形気動車です。

国鉄キハ28・58形気動車は、非電化区間のスピードアップを図るため、1961年から製造された急行用のディーゼルカーです。 28形と58形の違いは、キハ28形・キロ28形はディーゼルエンジンを1基搭載、キハ58形は2基搭載です。 外見上は、キハ58形はエンジンを2基搭載するため、トイレ・洗面所用水タンクを床下から屋根上に移されています。 電化の進展に伴い、気動車急行列車は徐々に減少し、 1987年の国鉄分割民営化以降は、赤字ローカル路線の廃止に伴って淘汰・廃車が進行し、 一部はワンマン化などの改造を施されて非電化ローカル線の普通列車に運用されましたが、 近年は、製造から40年以上が経過して老朽化が進み、大部分が廃車されました。

この模型は、TOMIXの初期の製品で、1986年頃、動力車のキハ58形(品番:2253)と動力を持たない付随車のキハ28形(品番:2254)をセットで買い、 その後グリーン車のキロ28形(KATO 品番:6052)とキユ25(TOMIX 品番2256)を買い加えましたが、 いずれも現在は販売を終了し、新製品に替わっています。 キハ58形とキハ28形は30年近くも前のTOMIXの初期の製品ですから、ED75ほどではないにしても、一目でプラスティック成型と分かる雑な作りで、ヘッドライトもテールランプも点きません。 動力車は、前の台車の2軸と後の台車の2軸は共に駆動輪で、モーターの動力はスプリングウォームで駆動輪に伝えられますが、 最近のNゲージでは常識になっている滑らかな運転の為のフライホイールはついていません。 動作音はスプリングウォームにしては静かでED75のような騒々しさはありません。 また滑り止めのトラクションタイヤは付いていません。 実車の全長の21.3mの模型は145mmですから、半径243mmや280mmのカーブの続く 山岳路線のループはかなり厳しいですが、動力車のキハ58形の重量が110gと重いので、トラクションタイヤがないわりには牽引力は強く、 緩やかな都会の鉄道のループはもちろん、ややカーブや勾配のきつい田園のループでも、3両編成で脱線せずに軽快に走ります。 購入後30年近い現在でも故障せずに、元気にレイアウトを走りまわっています。


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