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Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、銚子電気鉄道デハ1000形電車です。
銚子電鉄は関東地方の最東端に位置するローカル私鉄で、銚子〜外川間の6.4kmを約20分で結んでいます。
2006年に社長の約1億円にのぼる横領やモータリゼーションによる乗客減、さらに国土交通省の監査による線路や踏切の改善命令も出され、倒産寸前の状態になったけれど、
副業として販売した「ぬれ煎餅」がテレビでも取り上げられて爆発的な売り上げを記録して線路や車両の整備を行い、廃止を免れて銚子の街をのんびり走り続けている鉄道です。
かつて営団地下鉄銀座線で使われていた2000形電車を譲り受け、両運転台のワンマン車両に改造、台車の履き替え、 パンタグラフ取付などの多くの改造工事を経て登場したのが、このデハ1000形です。 全長16m級3扉の銚子電鉄初のカルダン駆動の電車で、2011年頃から1001形は営団地下鉄銀座線色、1002形は丸の内線色で運行していましたが、 寄る年波には勝てず、2台とも引退間近とのことです。 |
ただこれはNゲージの模型と言っても動力のないTOMYTECのディスプレイモデルなので、ケースに入れてしまっておいたのですが、先日、
三陸鉄道36-500形のディスプレイモデルに動力を付けたところ、とてもよく走ったので、この銚子電鉄の電車も走らせようと、動力ユニットを買って装着しました。
動力ユニットは、TOMYTECの「Nゲージ動力ユニットTM-10<16m級A>」です。
ところがこの動力ユニットが期待はずれ。TOMIXの従来からのスプリングウォームで、動作音はかなり大きいし、
フライホイールが付いていないので、スムーズな発進ができません。
しかもポイントで脱線することが多かったので、手持ちのウェイトを動力ユニットの前後にガムテープでとめて車両の重量を増した結果、大分よくなりました。
三陸鉄道36-500形気動車に付けたNゲージ動力ユニットTM-23<18m級C>
がとても良かっただけに、この動力ユニットTM-10にはがっかりでした。品質管理というよりも設計上の問題でしょう。
動力化ユニットは、型番によって、当たり外れがあるようです。
他のディスプレイモデルも動力化しようかと思っていますが、その場合には動力化ユニットを、よく吟味する必要がありそうです。
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Nゲージ:銚子電気鉄道デハ1001形,1002形 | |
メーカー/購入時期 | TOMYTEC、2014年購入(動力ユニットTM-10) |
動力ユニット | スプリングウォームによる台車2台駆動、フライホイール非搭載 |
動輪の仕様 | 動力車:動輪4軸8輪のうち駆動輪:2軸4輪、2輪にトラクションタイヤ装着 |
付属設備等 | 2両とも、前:ダミーカプラー、後:アーノルドカプラー |
全長・重量 | 全長:1001・1002形共105mm
重量:1001形(M)50g(動力ユニット,ウェイト含),1002形(T)25g(ウェイト含) |
後方:銚子電鉄デハ1002(丸の内線色)、手前:デハ1001(銀座線色) |
動力ユニットTM-10(ウェイト追加後) |
鉄橋を渡るデハ1001・1002 |
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