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Nゲージ:車両紹介(49):国鉄14系客車(座席車)   (2015.8.3改)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、機関車に牽かれて走る、国鉄14系客車の座席車です。 客車の冷暖房用などの電力を床下のディーゼル発電機でまかなう「分散電源方式」を採用した12系客車をベースとし、 同じく分散電源方式を採用しつつ、特急列車としての使用を前提とした車内設備を持たせた客車がこの14系です。 昼行や夜行の特急に使用する座席車と、寝台特急列車に使用する寝台車が作られましたが、昭和47年に発生した北陸トンネル火災事故を機に分散電源方式の寝台車の製造は中止になりました。 座席車は、12系客車がベースながら、同時期に登場した183系特急形電車に準じた仕様となっていて、側窓は大きな二重固定窓とされ、座席は簡易リクライニングシートを備えています。 中間車のオハ14形と車掌室を持つオハフ15形、そして冷暖房、照明などの電気をまかなうディーゼル発電機を床下に装備した車掌室付のスハフ14形の3形式で構成されています。 「しおじ」、「八甲田」、「踊り子」等多くの列車で使用されしましたが、2014年現在では、定期列車としては青森・札幌間の夜間急行「はまなす」のみで、他は臨時列車や団体専用列車などでのみ運用されています。 なお、使われなくなった車両の一部は、改造して「サロンエクスプレス東京」や、お座敷列車「浪漫」などで余命を過ごしましたが、大部分は早期に廃車されました。

●オハ14形:簡易リクライニングシートの中間車。リクライニング角度調整は2段、立つとバネで勝手に戻り不評でした。
●スハフ14形:車掌室の付いた緩急車。オハ14形に照明などの電気をまかなうディーゼル発電機を床下に装備したもの。
●オハフ15形:車掌室の付いた緩急車。スハフ14形からディーゼル発電機を除いたもの。
●オロ14形702:オハ14-137を改造した座敷車両の中間車(グリーン車)(定員30人)。 JR東日本の「サロンエクスプレス東京」のコンパートメント車。
●スロフ14形702:スハフ14-57を改造した展望車(グリーン車)(定員10人)。「サロンエクスプレス東京」のパノラマラウンジ車。
●オハネ14形:14系14形の寝台客車はスハネフ14の床下に積んだサービス用電源で冷暖房を補う分散電源方式で分割・併合を行う列車として活躍しました。 寝台車のベッドの収納を省力化するため、中段寝台の自動昇降装置が付いています。
●オロネ14形4:中央通路を挟んで左右に上下2段寝台を線路方向に7区画ずつ配列したプルマン構造の開放寝台ですが、 寝台上段には寝台自動昇降装置が取り付けられてます(定員28名)。

3両のうち青色の3両が14形オリジナルの客車で、茶色の2両は「サロンエクスプレス東京」用に改造した客車です。 実車の全長の21.3mで、模型は145mmですから、24系客車と同様に、カーブのきつい山岳路線のループや田園のループは走れないので、 EF65-1000電気機関車やC62蒸気機関車の牽引で、カーブの緩やかな都会系ループを走らせています。


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