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Nゲージ:車両紹介(46):国鉄50系客車   (2014.12.3)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、機関車に牽かれて走る客車で、国鉄50系客車です。 50系客車は昭和50年代初に、日本全国の地方都市で運用されていた旧型客車の普通列車のサービス向上を図るべく開発された車両で、昭和50年代に1000両近く製造されました。 基本塗装は赤2号1色で、レッドトレインとも呼ばれました。 1両当たりの製造コストが気動車や電車よりも格段に安かったため、比較的長編成の客車普通列車に使用して、余剰化した電気機関車やディーゼル機関車を有効活用することを狙っていました。 しかし、その後国鉄は列車の短編成化と運転本数の増加へと転換し、客車列車から電車や気動車による運転へ移行し、民営化されてから、50系は早々に廃車に追い込まれました。 現在では、JR北海道のノロッコ号などに改造された一部を残すのみです。

●オハ50形:出入台付近がロングシート化されたセミクロスシート配置の座席普通車。外部塗色は交流電気機関車に合わせた赤2号。
●オハフ50形:基本設計はオハ50形と同様で、便所と車掌室が後部に設置された緩急車。外部塗色は赤2号。
●マニ50:電気暖房装置を備えた車掌室と業務用室が付いた荷物車。外部塗色は青15号。 鉄道荷物輸送の廃止に伴い荷物車としての用がなくなり、一部はオリエントエクスプレスの控車や救援車や、電源車マニ24形500番台への改造車になりましたが、残りはすべて廃車されました。
●マニ50(MOTOトレイン用):1986年より夜行急行「八甲田」(14系座席車)に、バイク輸送用のマニ50×2両とライダーが乗車するオハネ14(3段B寝台)を編成に組み込んで季節限定で運行しました。 運行当初はマニ50を青函連絡船で函館まで航送しましたが、青函トンネル開通後は列車で函館まで運行しました。

オハフ50とオハ50の組み合わせえ2組ですが、旧製品(251X:プラ車輪)と新製品(258X:金属車輪)です。旧製品の方が塗装がやや明るい感じです。 実車の全長の19.5mで、模型は135mmですから、20系客車より少し短い位なので、カーブのきつい山岳路線のループの走行は厳しいですが、 田園のループでは全く支障なく走れます。また重量が軽いので、大部分の機関車が5両連結の客車を楽々と牽引できます。


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