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Nゲージレイアウト:車両紹介(1):京急800型通勤電車   (2014.4.26)

30年ほど前に作成し、納戸の奥にしまってあったNゲージレイアウトを取り出してきて、レールの錆落としなどを行って、曲がりなりにも列車が走るようになりました。 走らせている列車を順次紹介していきます。今回は、京浜急行の電車です。

私は横須賀市に住んでいますから、京浜急行に愛着があり、約30年前にこのレイアウトを作ったとき、最初に走らせたのが京急の電車でした。 この京浜急行電鉄デハ800形は、地上線専用の通勤形電車として昭和53年(1978年)に登場しました。 他の京急の車両と同様に車長は18mで、前面は非貫通の2枚窓、側面は4扉、編成の全てが電動車で、 当時としては新技術の、界磁チョッパ制御、電力回生ブレーキを備えていました。 最初3両1ユニットの運用でしたが、最近は中間車を追加して6両編成で走っています。 登場時は京浜急行電鉄の標準色の赤に窓周りが白という塗装でしたが、2000系の登場以降、全体が赤で窓下のみ白帯に変更されました。 京急800形は登場して30年以上経過したことに加え、乗客転落防止ホームドア(3扉)付の駅に止まれないので、廃車が始まっており、 近く姿を消すことになります。

この模型は、(株)関水金属(KATO)製で、先頭車2両と中間車の3両編成で、動力は中間車に付いています。 最近のNゲージの動力車は、スムーズな走行をするようモーター軸に直結してフライホイールを装備しているものが殆どですが、 30年前のNゲージの車両には、フライホイールが付いているものはありませんでした。 でも重量があるしっかりとした作りで、動力車の4軸のうち2軸に滑り止めのトラクションタイヤが付いていることもあり、 牽引力が強く、3両連結でも山岳路線のループの急勾配を上れます。 山岳路線のループのトンネルは18m級車体の車両限界を考慮して作ってあるので、半径243mmや280mmのカーブの続くものの、このデハ800形でも通過できます。 とはいえ、車両限界ぎりぎりで、高速走行は無理なので、このデハ800形はこれよりカーブの緩い田園ループのレイアウト上を主に走らせるようにしています。 この模型は現在では販売されていないので、壊れないように大切に使おうと思っています。


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