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家庭でDVD一枚に「眠りの森の美女」を収録可能に  (2004.3.11)
 二層記録可能なDVDライタへの期待

日本のメーカが、DVD(ディジタル多用途ディスク)の二層記録を可能にする技術を開発したそうです。シチズン時計の「アクティブ収差補正素子」がそれです。レーザーのぶれ(収差)を液晶を使って補正する技術だそうです。
超小型の液晶光学パネルと液晶駆動ICを一体化し、液晶の分子配列を調整することで光の屈折率を制御する仕組みで、光ディスクの書き込みや読み出しの精度を高めることができるということです。
 
映画などを収録した再生専用のDVDでは、すでに二層記録のものもでており、最近のプレーヤーは二層記録のDVDを読むことが出来ますが、単体のDVDレコーダーや、PCのDVDライタは一層記録のみのものしか、市販されていません。
DVDは約0.6ミリ厚のポリカーボネートディスク2枚の間に記録層が挟まった構造で、記録層は片面に二層まで重ねることが可能なので、理論上は両面で四層まで記録層を増やすことができます。
一層目にしか情報を書き込めないと記録容量が最大4.7ギガバイトですが、二層記録が可能になれば8.5ギガバイト近く書き込めることになります。「眠りの森の美女」のようなバレエは、3時間くらいありますし、オペラでは3時間を超えるものがたくさんあります。このようなバレエやオペラが一枚に収まるのは大変便利ですし、収納スペースも半分ですみます。
シチズン時計は、既にこの補正素子のサンプル出荷を開始し、2004年末には、月産5万台を目指すそうです。映像機器メーカーやPCの周辺機器メーカーが、この補正素子を使った、DVDレコーダーや、PC用のDVDライターを、リーズナブルな値段で、早く、発売してくれることを願っています。

→「アクティブ収差補正素子」紹介のシチズン時計のHP

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