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映画「おくりびと」        (2008.9.20)

映画「おくりびと」を見てきました。
所属していたオーケストラの解散により、チェロ奏者の道を諦めた大悟(本木雅弘)は、妻の美香(広末涼子)と東京から故郷の山形に戻ってきます。仕事を探していた大悟は、「旅のお手伝い」と書かれた「NKエージェント」の求人広告を見つけ面接に向かいます。 しかし、佐々木生栄(山崎努)が社長をしているこの会社は、「安らかな旅立ちのお手伝い」、つまり、遺体の納棺(NK)を請け負う会社でした。妻にどんな仕事か言えないまま、納棺師への道を歩む大悟ですが、ある日、仕事の内容がばれ、妻に「そんな汚らわしい仕事は辞めてほしい」と懇願されます・・・・・。
 
私は、納棺師という職業があることを初めて知りました。職を失ったチェリストが、死体の体を拭き化粧を施して棺に詰めるという「人が嫌がる仕事」に就き、生きていくことの意味、命の尊さを見いだしていく・・・・。
人間は息絶えてしまえば、みな「死体」です。納棺の儀式とは、こんなにも美しいものなのだと知りました。久々に泣きました。涙が止まりませんでした。

この映画、先頃モントリオール世界映画祭でグランプリをとったそうです。これと同じ納棺の儀式がカナダにもあるか知りませんが、 「死」という人間にとって避けられない共通のテーマを取り上げたことで、世界の人々に、言葉を越えて共感を呼んだのではないでしょうか。「おくりびと」、とても、いい映画でした。
 
それにしても、モックンこと本木雅弘がカッコ良かった。「シブがき隊」の頃から好感を持っていましたが、歳を重ねて、ますますいい男になってきたように思います。

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