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牧阿佐美バレエ:オーロラ姫の結婚 (2004.4.1)
バレエ「オーロラ姫の結婚」は、「眠りの森の美女」第3幕のディヴェルティスマンを取り出して作られた一幕もののバレエです。1966年頃、大手町サンケイホールで、牧阿佐美バレエ団定期公演で上演されたのを見たのが、私の最初の生のオーロラ姫との出会いでした。オーロラ姫は、牧阿佐美さん。アキレス腱の怪我から復帰された直後の公演、踊ることができることの喜びを体いっぱいに表現して、感動の舞台でした。パートナーの王子は江川明さんだったと記憶しています。公演後、牧阿佐美さんは、「復帰して間もない舞台で、固くなっていた」とおっしゃっていましたが、どうしてどうして、立派な舞台だったと思います。難しい3回のフィッシュダイブを全てビシッと決めていたのを覚えています。
この時、青い鳥のパドドゥのフリルナ王女を踊ったのが、森下洋子さん。当時、まだ17歳位の若さ。今より、いくぶんふっくらとして、とても可愛らしかったのを覚えています。
この時の彼女の踊りについて、「森下の軽快さは、比類なきもの」との新聞の評がありましたが、本当に羽のように軽やかな、見事な踊りでした。
男性が女性をリフトするとき、男性がいかにも重そうに見えることもあるのですが、この時は、森下さんは、持ち上げられたというより、ふわっと浮かんでいるようで、男性は少しも重さを感じていないように見えました。それほど、森下さんの踊りは、軽やかだったのです。
お二人とも、相当のお歳なのに、(失礼!!)、牧阿佐美さんは、新国立劇場バレエ団をリードし、森下洋子さんは、今でも松山バレエ団の現役のダンサーと、お二人とも第一線で活躍しておられるのには、頭が下がります。
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