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小沢征爾指揮サイトウキネンオーケストラの「第九」  (2003.1.11)

サイトウキネンオーケストラは、世界中で活躍する斎藤秀雄の門下生により1984年に結成されました。米国、欧州で講演旅行をして、大変高い評価を受けました。それから、2〜3年おきに公演旅行を行ってきました。
このオーケストラ、団員が斎藤秀雄門下と言うことと、昨年9月にウィーン国立歌劇場(オペラ座)の音楽監督に就任した小沢征爾さんの持つ斎藤秀雄に対する師弟感で、年一回程度しか集わなくても、とてもよくまとまって、オーケストラの楽員同士の楽しそうな演奏によるせめぎ合いのようなものを感じます。お互いに触発しあいながら、美しい音を作っていくオーケストラの音の厚さは、他のオーケストラでは、なかなか見られないもので、たぶん、それは七夕オーケストラといわれるこのオーケストラの特性であり魅力だと思います。
 
1992年からはサイトウキネンフェスティバルとして、松本市で定期演奏会が開かれており、昨年(2002年)も、9月に開かれました。この時の、ベートーヴェン作曲「交響曲第9番ニ短調『合唱』」の演奏が、先日、衛星放送BS朝日で放送されました。ホールに響き渡る歓喜の合唱、鬼気迫るオーケストラのアンサンブルなど、臨場感たっぷりのライヴサウンドが楽しめました。独唱歌手たちと合唱がとてもよくまとまっていましたし、それをぐいぐい引っ張っていく小澤氏の味付けが加わって、実に見事な演奏だと思いました。
この演奏、CDやDVDでも発売されているようですが、BSディジタルの高画質・高音質で放送されたのは有難いことです。
 
ソプラノ:アンネ・シュヴァーネ・ヴィルムス、アルト:バーバラ・ディヴァー、
テノール:ポール・グローヴス、バス:フランツ・ハヴラタ
小沢征爾指揮、サイトウキネンオーケストラ


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