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懐かしいフォノシート   (2001.12.3)

1960年代、カセットテープが世に出る前、フォノシートというメディアがありました。
当時の録音媒体の主役は、アナログのレコード盤。硬質の塩化ビニール円盤にカッターで音溝を刻んだものです。33・1/3回転/分の直径30センチのLPレコードと45回転/分の直径17センチのEPレコードでした。LPレコードは片面約30分で、クラシック音楽やポピュラーや歌謡曲のアルバムに使用されていました。EPレコードは片面3分程度でポピュラーや歌謡曲を両面で2曲入っていました。当時LPレコードは、2000円〜2500円、EPレコードは500円でした。
そんな中、フォノシートは薄い塩化ビニールのシートに、音の溝を刻み、音楽を10分位収録していました。ビニールシートのため音はよくありませんでしたが、レコードに比べて割安で割れにくく、薄いため説明書の間に挟むこともでき、レコード店よりも本屋さんで多く売られていたようです。
 
当時私は高校生で、高いLPレコードはなかなか手がでなかったのですが、フォノシートなら買えました。この幾つかは、今も持っています。
フォノシート自体はあまり余り興味のあるものではありませんが、その説明書には結構面白いものがあります。美しい表紙に、本文も数ページにわたるものもあり、中のフォノシートを聴くよりも、説明書を読む方が楽しいといったものもあります。以下に、その幾つかを紹介したいと思います。
 


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