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ネットワークメディアプレーヤー「Play@TV」    (2003.3.23)
(PCに収録した映像をネットワーク経由でTVで視聴)

コンピュータ周辺機器のメーカーのメルコから、PC内の映像データをネットワークを通じて転送し、テレビで再生するネットワークメディアプレーヤー「Play@TV」が発売になりました。
私は、ビデオやレーザーディスクのバレエの映像で気に入ったものを、ビデオ・キャプチャーボードでMPEG-2に変換して、パソコンのHDに収容してあります。自宅には、一階の居間にコンポーネント・ステレオと29インチテレビがありますが、バレエの映像を収録したPCは二階の私の部屋にあります。一階のテレビで二階のパソコンに収容した映像を観ることが出来ないものかと思っていた矢先の発売でしたし、この種の仕組みにも興味を持っていたので、早速購入しました。横浜の量販店で、消費税込み3万円弱でした。
一階と二階は10BASE-TのLANで結ばれているので、二階の私の部屋のPCをサーバーにして、一階のPlay@TVとネットワークで結び、Play@TVのビデオ出力をテレビS入力端子に、音声出力をコンポーネントステレオのオーディオ入力端子に、それぞれ、繋ぎました。
サーバーへの組み込みソフトは、MPEG-2のファイルを毎秒4MビットでLANに送出する為、サーバー機となるPCには、Pentium 4、2Gヘルツ、メモリ256Mバイト以上という高度なスペックを要求します。幸い二階のPCは、Pentium 4、2.4Gヘルツ、メモリ512Mバイトであり、要求するスペックを満たしていますし、OSは、WindowsXP Professional Service Pack 1 ですから、ソフトウェアの面でも要求通りです。PCに、専用ソフト「Media Organizer」をインストールし、Media Organizerの画面から映像コンテンツを登録することで、LANを経由して、Play@TVに繋いだテレビの画面に、コンテンツがサムネイル表示されます。このサムネイルから、観たい映像をリモコンで選択して視聴します。
Media Organizerの設定画面
 
バレエの映像を29インチ・テレビで観てみました。さすがに、PCの画面でみるより迫力がありますし、ステレオセットから出る音もPCのスピーカーより遥かに綺麗です。ただ、ほとんどの映像は、問題なく観ることが出来るのですが、音が途切れてしまうコンテンツが少しあります。サーバー・ソフトMedia Organizerのバッファリング値を可能な限り上げても駄目でした。コンテンツはMPEG-2による圧縮ファイルですから、理屈では古い映像は補正が多くなり、LANを流れる情報量が多くなって、この現象が出やすい気がしますが、必ずしも古い映像ばかりというわけではありません。もしかすると、二階と一階を結んでいるLANケーブルがかなり古いものなので、大量データの転送についていけないのかもしれません。いずれカテゴリー5以上のケーブルに変えてみようと思っています。また、映像をスキップして見る時、サーバーからデータをロードする間、数秒間だんまりになります。これはチョッと気分が悪い。残り時間を表示するなどの工夫が必要に思います。それから、Media Organizerを使ってサーバPCで映像を再生しようとするとハングアップしてしまうという不具合があります。 早く訂正版のソフトを提供してもらいたいものです。
 
このPlay@TV、まだ新しい製品だけあって、上記のような不具合や操作性などで、今一つ改善の余地を残しているように思います。とは言うものの、DVDやVHSビデオをとっかえひっかえすることなく、テレビの大画面に、リモコンの操作だけで、好きな映像を選んで見ることが出来るのはありがたいことです。バレエの映像の新しい楽しみ方が、また一つ増えました。

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