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プリウスの後方視界改善対策       (2011.8.19)

プリウスの弱点の一つは、リアウィンドーを通しての後方視界が良くない点と、バック時の後方左下の見にくさです。 後部スポイラーの上のガラス部分が狭く傾斜していて後方上下の視野が狭いのと、左右後方の窓の支柱が太く、ルームミラーで後方を見る時に死角になり、後方から近づく併走車を確認しずらいのです。バック時には、サイドミラーでは左下方のリアタイア付近の障害物がほとんど見えません。さらに、雨天時にはサイドミラーに水滴が付いて、一層見にくくなってしまいます。
 
ルームミラーを、R1400のワイドミラーにしたので、後方の視界は大分広くなりましたが、それでもまだ十分よく見えるとは言えません。こうなると、ルームミラーでは限界で、後方をよく見えるようにするには、サイドミラーに頼るしかありません。 何かいい方法はないものかとインターネットで調べたところ、後方左下の視界は「リバース連動ミラー」で、雨天時の視認性は「レインクリアリングブルーミラー」で改善できることを知りました。 後方視認性の良くないプリウスには特に有効だということなので、さらにインターネットで調べたところ、プリウス用にいくつかの製品がサードベンダーからも出ていましたが、「リバース連動ミラー」、「レインクリアリングブルーミラー」及び、ドアのロック・アンロックに連動する「オートリトラクタブルミラー」との三点セットが、トヨタ自動車の純正部品として販売されていたので、これを選びました。 3点で約5万円と値段はやや高いですが、サイドミラーという運転の安全に関わる重要な部分なので、トヨタの純正部品だと、サードベンダー製品にはない安心感があります。
 
丁度、12ヶ月点検の時期だったので、いつものディーラーで、点検と同時に装着してもらいましたが、いずれも期待していたとおりで、満足しています。
◆「レインクリアリングブルーミラー」は、ガラスの表面を親水性加工をしたもので、雨水が粒にならずにダラ〜っとなって、雨天でもミラー表面に水滴がつかず見やすくなりました。太陽光(紫外線)により親水性の回復とセルフクリーニング効果が半永久的に持続するとのこと。後方からのライトの眩しさを軽減するためか、おしゃれを狙ってか、少しブルーがかっているのですが、薄暗いときには見にくいので、色はついていない方が良いように思います。
なお、ミラーに水滴が付かなくなっても、左右の窓ガラスには相変わらず水滴がつきます。窓を上下しても完全に水滴を取ることができないので、運転席と助手席のウィンドーのガラスも親水性加工をしたものに替えることができると有りがたいです。

◆「リバース連動ミラー」は、ギアをリバースに入れると、助手席側のミラーが下を向くというものです。バック時に左後輪近くの障害物が見えるようになり、後方確認が楽になりました。 シフトレバーを、リバース以外のポジションにすると、通常の状態に復帰します。
ディーラーで取り付けてもらったのですが、後に取付説明書を見てビックリ。オートリトラクタブルミラーの取付と合わせて、結構大変な作業だったようです。 足元のジャンクションボックスとグローブボックス内の配線に加えて、コントローラー本体の設置のために、センターコンソール、コンソールボックスおよびシフトレバーまで取り外したようです。ハーネスの擦れ防止への配慮など、設置方法もメーカーが良く検討した結果のようで、やはりメーカーの純正品だけのことはあります。

通常時

リバース時
  
◆「オートリトラクタブルミラー」は、駐車時にドアをロックするとサイドミラーが倒れ、開錠すればミラーが開く装置です。プリウスのドアのロック・アンロックはキーを使わないスマートエントリーで、ドアノブに手を触れるだけで施錠と開錠ができるので、とても便利なのですが、反面、老化ボケ?もあった、施錠したかどうかを忘れたがちです。 オートリトラクタブルミラーにより、サイドミラーを見ただけで、離れたところからでもドアロックの状態を確認できるようになりました。

開錠でミラーがオープン

施錠でミラーがクローズ
  
なお、ミラーの視認性改善とは直接関係ないのですが、購入当初から気になっていたのが、サイドミラーのアームが無塗装の黒いプラスティックむき出しで、車体の色(ホワイト・パール)とマッチせず、安っぽく見えることです。
トヨタ系列のカスタマイズメーカーであるMODELLISTAよりこの部分を車体の色に合わせる「ドアミラーアームカバー」というパーツが出ていることを知り、これも合わせて付けて貰いました。走行性能や安全性能に直接関わらないものは極力省いてコストダウンを図りたいというメーカーの気持ちも分かりますが、30型プリウスは旧20型に比べて、この無塗装のドアミラーアーム以外にも、「手抜き?」とも思えそうな部品や施工の省略箇所がいくつか見受けられるのが気になります。「見栄え」も商品の重要な要素と思われるので、このドアミラーアームカバーのような装飾部品も、車の購入時に一緒に購入できるよう、メーカー純正のオプション部品として用意しておくことも必要なのではないでしょうか。
アームカバー装着前

アームカバー装着後
  
また、後方下側をルームミラーで目視しにくい。そこでインターネットで見つけた、リヒター(ドイツ)の「ワイドアングルレンズ」をリアウインドーのスポイラーの下のガラス部分に貼りました。ルームミラー越しに見える視界が広がり、バックで駐車するときなど、後方の安全を確認しやすくなり、後ろのクルマや壁、縁石などまでの距離が分かりやすくなりました。値段は手ごろでしたし、自由にカットできる上、接着面を水に濡らすだけで取り付けも簡単でした。こんな便利な製品は、ディーラーで用意してくれたら有り難いと思います。
ワイドアングルレンズ(中央部分)


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