【トップページへ戻る】

レニングラード国立バレエ・プリマバレリーナたち    (2003.12.27)

BSフジで、「レニングラード国立バレエ・プリマバレリーナたち」という番組がありました。登場するのは、イリーナ・ペレン、アナスタシア・ロマチェンコワ、エルビラ・ハビブリナ、エレーナ・エフセーエワという、現在同バレエ団で活躍中のダンサーたち。ステージのさわりや練習風風景が紹介された、楽しい番組でした。
 
イリーナ・ペレンは、ほっそりとした可愛らしいバレリーナです。映像は、ファルフ・ルジマトフとの練習風景、「眠りの森の美女」〜「ローズアダージョ」「グランパドドゥ」、
「白鳥の湖」、「バヤデルカ」〜。「ローズアダージョ」は、たっぷりしたバランスが見事でした。でも、独り立ちのとき、腕を途中までしか挙げなかったのは残念、アンオーまで挙げてほしかった。「白鳥の湖」出待ちの楽屋で、真剣な表情で入念に腕の動きを確かめる姿が印象に残りました。
 
アナスタシア・ロマチェンコワの映像は、「ロミオとジュリエット」、「ラ・シルフィード」、「ジゼル」〜狂乱の場、練習風景。「ロミオとジュリエット」は、叙情的な感じの美しい踊りでした。
 
エルビラ・ハビブリナは、当バレエ団のベテラン的存在。叙情的悲劇的な役が似合うとのこと。映像は、「ファウスト」、「くるみ割り人形」からクララ、「バヤデルカ」。「バヤデルカ」の迫力ある演技はさすがでした。
 
エレーナ・エフセーエワは、若く美しいバレリーナ。「くるみ割り人形」、「シンデレラ」、練習風景。「くるみ割り人形:では、クララ、雪の女王、金平糖の精を見事に踊り分けていました。金平糖の精では、リフトやフィッシュダイブに高度なテクニックを披露していました。
 
オクサーナ・クチュルクは、快活な明るい雰囲気のバレリーナ。踊りは、「ドンキホーテ」。第一幕のさわりから、グランパドドゥまでたっぷり見られました。グランパドドゥはとても華やか。とても体が柔らかく、軽々と180度まで脚が上がっていました。随所にピタッと決まるポーズは痛快でしたが、パートナーの手を離しての二度のアチチュード・バランスがやや不調だったのが残念です。
 
一時間弱の放送時間でしたが、踊りのシーンがぎっしり詰まっていて、とても充実した番組でした。民放でも、このようなバレエ番組が増えてきたことは喜ばしいことです。

【トップページへ戻る】