【トップページへ戻る】
ロミオとジュリエット:ルディエール,ルグリ,パリオペラ座バレエ (2004.10.10)
この「ロミオとジュリエット」は、ルグリとルディエールの奇跡のように素敵な舞台です。振付はヌレエフで、一般的にはマクミランが有名なのですが、このヌレエフ版での主役2人に対する振付は、ほんとにハードに感じられます。でも、主役の二人は役にとけ込んで、懸命な踊りと見事な演技を見せています。もちろん技術も文句のつけどころがないという感じで、どちらもエトワールに恥じない舞台といったところでしょう。モニク・ルディエールの最後のシーンは、真に迫った究極の演技と言った感じ。本当に愛していたのだという気持ちがひしひしと伝わってきて、鳥肌が立つくらいです。
コールド・バレエも、徹底的に訓練されていると言う感じで、一糸乱れず、ぴったり合っていて、さすが、パリオペラ座ならではの、ヨーロッパの匂いの色濃い芸術作品だと思います。 マクミラン版の方が「ロミオとジュリエット」という原作を活かしているように思いますが、バレエの迫力という点から言えば、間違いなく、このヌレエフ版の方がずっと楽しめると思います。
プロコフィエフ:ロミオとジュリエット(全幕)
振付・演出=ルドルフ・ヌレエフ
ジュリエット:モニク・ルディエール
ロミオ:マニュエル・ルグリ
マキューシオ:リオネル・ドラノエ
パリ・オペラ座バレエ (1995年)
【トップページへ戻る】