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ロシア・バレエの黄金時代     (2003.1.18)

CSシアターテレビジョンは、旧ソ連時代の貴重なバレエ映像を集めた「ロシア・バレエの黄金時代」という番組を放送しました。延々5時間にもおよぶこの番組は、プリセツカヤや亡命前のバリシニコフ、ワシーリエフ、マクシーモア、コルパコワなど、伝説的スターの名演が続々登場し、とても貴重な、興味深い映像から構成されていました。1970年代〜80年代(旧ソ連時代)の映像ですから、見易さや鮮明さでは必ずしも最良とは言えないものも含まれていますが、優雅で繊細な魅力溢れるダンスの天才たちの踊りを見ることができます。いつの時代もロシアは、これらの天才たちを輩出してきていて、ロシアの大地にはダンスのスピリットが埋め込まれているとも感じさせる素敵な映像です。
 
シアターテレビジョンは、視聴料も高くないし、珍しいバレエの映像を放送してくれて、私たちバレエファンにとって、とてもありがたいことです。これからも、積極的にバレエの放送をしてくれることを期待します。
 
■ロシア・バレエの黄金時代 #1
プリセツカヤの『瀕死の白鳥』を始め、マクシーモワ&ワシーリエフ、コルパコワ、コンドラチェヴァ、パヴロワ、リエパなど70年代に花開いた、クラシック・バレエの至高の舞台を選りすぐって構成されています。勇壮で精密な男性ダンサーと繊細で典雅な女性ダンサーの踊りが描き出す、クラシック・バレエの精髄を堪能できます。
(1) 「瀕死の白鳥」
(1977年/サン=サーンス作曲/フォーキン振付/プリセツカヤ)
(2) 「ドン・キホーテ」
(1972年/ミンクス作曲/プティパ振付/マクシーモワ、ワシーリエフほか/ボリショイ・バレエ)
(3) 「メロディー」
(1970年/ドヴォルザーク作曲/ゴレイゾフスキー振付/ボリショイ・バレエ) 
(4) 「蝶々」
(1970年/オッフェンバック作曲/タリオーニ振付/コルパコワほか/キーロフ・バレエ)
(5) 「マズルカ」
(1970年/スクリャービン作曲/ゴレイゾフスキー振付/マクシーモワ)
(6) 「ラ・ペリ」
(1983年/ブルグミュラー作曲/ティモフィーエフ振付/クナコワほか/キーロフ・バレエ)
(7) 「メロディー」
(1980年グルック作曲/メッセレル振付/コンドラチェヴァ、リエパほか/ボリショイ・バレエ)
(8) 「バヤデルカ」
(1976年ミンクス作曲/プティパ振付/パヴロワ、ゴルデーエフ/ボリショイ・バレエ)
(9) ドン・キホーテより「ジプシーの踊り」
(1970年/ジェロビンスキー作曲/ゴレイゾフスキー振付/ヴァラモーワ/ボリショイ・バレエ)
 
■ロシア・バレエの黄金時代 #2
19世紀の古典作品を、20世紀にふさわしい作品にしようと試みたゴレイゾフスキーやゴールスキーといった振付家たちの舞台を収めています。
(1) 「白鳥の湖」
(1973年/チャイコフスキー作曲/プティパ振付/プリセツカヤ、コフトゥン)
(2) 「ナルシス」
(1970年/チェレプニン作曲/ゴレイゾフスキー振付/ワシーリエフ)
(3) 「エスメラルダ」
(1983年/プーニ作曲/プティパ、ワガノワ振付/テレホワ、コフミル)
(4) 「レイリとメジヌーン」
(1971年/バラサニヤン作曲/ゴレイゾフスキー振付/カステリナ、ゴロドスカヤ)
(5) 「ジゼル」
(1978年/アダン作曲/コラリ、ペロー、プティパ振付/コンドラチェヴァ、コフトゥン)
(6) 「ヴェニスの謝肉祭」
(1983年/プーニ作曲/プティパ振付/エフレモワ、エメツ)
(7) 「ドン・キホーテ」
(1976年/ミンクス作曲/プティパ振付/ティモフェーエワ、ゴドゥノフ)
(8) 「愛の伝説」
(1978年/メリコフ作曲/グリゴローヴィチ振付/セメニャカ、ボガティリョフ)
 
■ロシア・バレエの黄金時代 #3
今まで、ほとんど観たことのない70年代の作品などで構成されています。ラヴロフスキー振付の『ワルプルギュスの夜』、プリセッカヤの『ローズ・アダージョ』、亡命以前のロシア時代のバリシニコフがセメニャカと踊った『ドン・キホーテ』も新鮮で興味深いものがあります。
(1) 『眠れる森の美女』
(1977年/プティパ振付/チャイコフスキー作曲/プリセツカヤ、ボリショイ・バレエ)
(2) 『イカルス』
(1972年/ワシーリエフ振付/スロニムスキー作曲/マクシーモワ、ワシーリエフ)
(3) 『ヴァリアシオン』
(1984年/フォーキン振付/オーバー作曲/コンドラチェヴァ、グリヤーエフ、ボリショイ・バレエ)
(4) 『ブラジル風バッハ』
(1984年/レーベジェフ振付/ヴィラ=ロボス作曲/ボリシャコワ、グリヤーエフ、 キーロフ・バレエ)
(5) 『エスメラルダ』
(1976年/プティパ振付/プーニ作曲/ティモフェーエワ、ウラジミーロフ、ボリショイ・バレエ)
(6) 『ジゼル』
(1978年/コラリ、ペロー、プティパ振付/アダン作曲/セメニャカ、ラヴロフスキー、ボリショイ・バレエ)
(7) 『悲しい鳥たち』
(ゴレイゾフスキー振付/ラヴェル作曲/リャビンキナ、ボリショイ・バレエ)
(8) 『ワルプルギュスの夜』
(1974年/ラヴロフスキー振付/グノー作曲「ファウスト」より/マクシーモワ、ヤグディン、ヴラーソフ、ボリショイ・バレエ)
(9) 『ドン・キホーテ』
(1968年/プティパ、ゴールスキー振付/ミンクス作曲/セメニャカ、バリシニコフ)
(10) 『薔薇の死』(1978年/プティ振付/マーラー作曲/プリセツカヤ、コフトゥン)
 
■ロシア・バレエの黄金時代 #4
「タイースの瞑想曲」、「ポロヴェッツ人(ダッタン人)の踊り」のような珍しい作品で構成されています。かつて来日したコンドラチェヴァ、ドロズドーワ、パブロワなどの懐かしいダンサーたちの踊り観られます。
(1) 「プレリュード」
(1973年/カサトキナ、ワシリョーフ振付/バッハ作曲/プリセツカヤ、フェジェーチェフ)
(2) 「スパルタクス」
(1972年/グリゴローヴィチ振付/ハチャトゥリヤン作曲/マクシーモワ、ワシーリエフ)
(3) 「ラ・シルフィード」
(1978年/タリオーニ振付/シュナイツホーファー作曲/コンドラチェヴァ、ユスティノフ)
(4) 「タイースの瞑想曲」
(1970年/ゴレイゾフスキー振付/マスネ作曲/ボルシャコワ、グリヤーエフ)
(5) 「ヴァリアシオン」
(1975年/ブルメイステル振付/ビゼー作曲/ドロズドーワ、テデーエフ出演)
(6) 「ヴォカリーズ」
(1977年/カサトキナ、ワシリョーフ振付/マルコワ作曲/ベスメルトノワ)
(7) 「眠れる森の美女」
(1979年/プティパ振付/チャイコフスキー作曲/パヴロワ、ゴルデーエフ)
(8) 「夢想」
(1970年/ゴレイゾフスキー振付/スクリャービン作曲/リャビンキナ、ロマネンコ)
(9) 「Village Rhapsody」
(1977年/カサトキナ、ワシリョーフ振付/カレトニコフ作曲/ソロキナ、ウラジーミロフ)
(10) 「ポロヴェッツ人(ダッタン人)の踊り」
(ゴレイゾフスキー振付/ボロディン作曲/カサトキナ、ヤグディン)
 
 
■ロシア・バレエの黄金時代 #5
1970年代のロシアのネオクラシック的な舞台。プリセツカヤ、セメニャカ、パヴロワ、マクシーモア、ワシーリエフなどのスターが登場。
(1) 「ノクターン」
(1974年/ロビンズ振付/ショパン作曲/プリセツカヤ、ボガティレフほか出演)
(2) 「バヤデルカ」
(1976年/プティパ振付/ミンクス作曲/ティモフェーエワ、ラヴロフスキーほか出演)
(3) 「白鳥の湖」
(1979年/ゴルスキー振付/チャイコフスキー作曲/セメニャカ、アニシモフほか出演)
(4) 「パガニーニ」
(1979年/ラヴロスキー振付/ラフマニノフ作曲/コンドラチェヴァ、ラヴロフスキー)
(5) 「メロディ」
(1977年/メッセレル振付/ドヴォルザーク作曲/パヴロワ、ゴルデーエフ)
(6) 「シンデレラ」
(1975年/チーチナゼ振付/プロコフィエフ作曲/ドロズドーワ、テデーエフ)
(7) 「ロマンス」
(1970年/ゴレイゾフスキー振付/キルスナー作曲/ズブコフスカヤ、クズネツォフ)
(8) 「ノートルダム・ド・パリ」
(1980年/プティ振付/ジャール作曲/チェンチコワ,ベレズノイ)
(9) 「試合」
(1973年/シーリング振付/マトゥス作曲/マクシーモワ、ワシーリエフ)

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