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ローザンヌ国際バレエコンクール2001     (2001.6.7)

先日テレビで放送されたローザンヌ国際バレエコンクール。ビデオを見直し、改めて感動しました。若いダンサー達が、将来を夢見て、懸命に踊っている姿は、本当に、すがすがしくて素敵でした。
 
カメラは、舞台の袖で待つダンサーの表情を克明にとらえています。皆、笑みはなく真剣な表情。トゥシューズの具合を気にして足踏みをする人、神経質に肩を震わせる人・・・・。ドキドキとした胸の高鳴りが聞こえるよう。 「落ち着くんだ」と自分に言い聞かせているようで、必死にプレッサーに押しつぶされまいとしている気持ちが伝わってきます。 出番!!。大きく息を吸って、意を決して、ステージへ駆け込んでいく・・・・ でも一度ステージに立つとそれまでのプレッシャーなど何も無かったように素敵な踊り。笑みさえも浮かべて・・・・・。若くても、プロ根性、感心しました。
 
また日本のダンサーが3人も入賞。凄いですね。感動でした。
平田桃子さん。ゴクンとつばを飲み込んで、思い切って、ステージへ飛び出して行きました。
キュートで、ばねが利いて、さわやかで・・・。どこか下村由理恵さんを思わせるような可憐なお嬢さん。オーロラもオディールも素晴らしかった。ロイヤルバレエ学校に留学とのこと。素敵なバレリーナになって戻って来ることでしょう。楽しみですね。
倉永美沙さん。出を待つ間、足踏みしたり、上下に肩を震わせたり、周囲を見回したり、不安そう。とってもナーバスになっていたようでした。「落ち着いて!!。頑張れ!!」と声をかけたくなりました。でも、踊りは、しなやかで上品で・・・・柔和な笑顔が美しい。とても魅力的でした。ジゼルがとてもお似合いですね。海賊を踊り終えたとき「やった!!」と満足げだったのが印象的でした。 彼女は、サンフランシスコバレエ団とのこと。活躍を期待したいですね。
平野亮一さん。日本人の男性ダンサーには珍しく、ノーブルさを強く感じました。クラシックの王子に相応しい。かつての熊川哲也と同じ、ロイヤルバレエ団に決定。熊川君とは違った、優しさ、上品さに、とても好感を持ちました。楽しみですね。
 
バレエは、「一瞬の芸術」だと思います。一瞬の輝きを求めて、苦しい苦しいレッスンを続けてきたダンサーの皆さん。 踊り終わってレヴェランス。ホッとした笑顔がなんとも素敵。「無事終わってよかったね。夢を有難う!!。ご苦労様」と労を労ってあげたい気持ちになった瞬間です。バレエって、ほんとにいいですね。 素敵な夢の一時を与えてくれた若く美しい天使たちの懸命な努力に心から拍手を送りたいと思います。

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