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ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ合同ガラ公演   (2007.11.1)

ロシアのボリショイ・バレエ団とマリインスキー・バレエ団が2007年8月に来日、合同でガラ公演を行いました。この合同公演の録画が、NHKテレビの芸術劇場で放送されました。
モスクワのボリショイ・バレエとサンクトペテルブクのマリインスキー・バレエ(旧レニングラード・キーロフ)はロシアが世界に誇る屈指のバレエ団。以前にも、それぞれのバレエ団のダンサーが参加してガラ公演をしたことはありましたが、今回のように、あたかも対抗戦のような合同公演は歴史上初めてだそうで、こんな企画が東京で開催されたのは素晴らしいことだと思います。それぞれのバレエ団が威信をかけて、互いが火花を散らすようで、古典の伝統国らしく有名なグラン・パドドゥがズラリ並んだ楽しいクラシックバレエの競演でした。メンバーは、これからのロシア・バレエの中心になるであろう、フレッシュな若手が中心で、それだけに、少し硬くなっているのではと思われた人もいましたが、かえって新鮮さが感じられました。 「動のボリショイ」「静のマリインスキー」と対比される、ボリショイバレエとマリインスキーバレエですが、正反対の性格を持った両バレエ団の踊りに、とても興味深いものがありました。
古典バレエのコンサートは、同じような踊りが続いて、眠けを催すこともあるのですが、今回は全く眠くなりませんでした。 各々のダンサーが、相手のバレエ団を意識して、いわば、体操競技の団体戦のような迫力がありました。 「ダンサーはアスリート」という言葉を聞いたことがありますが、これらの踊りを見ていると、なるほどと感じました。 録画をしてありますので、じっくり見てから、各々の感想を順次HPに載せようと思います。
今年の「ロシア文化フェスティバル2007 in JAPAN」のプログラムの一つのようですが、このような合同ガラ公演を、是非また企画してもらいたいものです。 また、NHKさんも、観に行けない地方のファンの為にも、今回のようにテレビで放送をして欲しいと思います。地上波より、画質の良いBSハイビジョンで放送してくれると、より有り難いです。
 
演目は以下の通り
 
第一部 ボリショイ・バレエ団
≪エスメラルダ≫ <振付:プティパ/音楽:ドリゴ>
エカテリーナ・クリサノワ&ドミートリ・グダーノフ
≪マグリットマニア≫ <振付:ポーソホフ/音楽:ベートーベン>
ネッリ・コバヒーゼ&アルテム・シュピレフスキー
≪海賊≫ <振付:プティパ/音楽:ドリゴ>
ニーナ・カプツォーワ&アンドレイ・メルクーリエフ
≪ジゼル≫ <振付:コラーリ/音楽:アダン>
スヴェトラーナ・ルンキナ&ルスラン・スクヴォルツォフ
≪ファラオの娘≫ <振付:プティパ、ラコット/音楽:プーニ>
マリーヤ・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン
≪パリの炎≫ <振付:ワイノーネン/音楽:アサフィエフ>
ナターリヤ・オシポワ&イワン・ワシーリエフ 
 
第二部 マリインスキ-・バレエ団
≪ばらの精≫ <振付:フォーキン/音楽:ウェーバー>
イリーナ・ゴールプ&イーゴリ・コールプ
≪べニスの謝肉祭≫ <振付:プティパ/音楽:プーニ>
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ&ウラディーミル・シクリャローフ
≪3つのグノシエンヌ≫ <振付:マネン/音楽:サティー>
ウリヤーナ・ロパートキナ&イワン・コズロフ
≪ディアナとアクテオン≫ <振付:ワガノワ/音楽:ドリゴ>
エカテリーナ・オスモールキナ&ミハイル・ロブーヒン)
≪グラン・パ・クラシック≫ <振付:グゾフスキー/音楽:オーベール>
ヴィクトリア・テリョーシキナ&アントン・コルサコフ
≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫ <振付:バランシン/音楽:チャイコフスキー>
アリーナ・ソーモワ&アンドリアン・ファジェーエフ
≪瀕死(ひんし)の白鳥≫ <振付:フォーキン/音楽:サン・サーンス>
ウリヤーナ・ロパートキナ
≪ドン・キホーテ≫ <振付:ゴールスキー/音楽:ミンクス>
オレシア・ノーヴィコワ&レオニード・サラファーノフ 
 
指揮 パーヴェル・ソローキン(ボリショイ・バレエ) 
アレクサンドル・ポリャニチコ(マリインスキー・バレエ) 
管弦楽 東京ニューシティ管弦楽団 
2007年8月30日(木)、9月1日(土) 新国立劇場・オペラ劇場

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