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サイトウキネンオーケストラとモーツァルト
小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラというと
まずブラームスの交響曲を思い出しますが、
モーツァルトの演奏にも優れたものがあります。
1992年のサイトウキネンフェスティバルの際、
岡谷で録音した、モーツァルトのセレナード13番ト長調K.525
「アイネ・クライネナハトムジーク」とディベルティメントニ長調K.136
のCDの演奏はとても見事です。
特に、ディベルティメントニ長調K.136の演奏は絶品です。
小澤征爾の指揮のもと一糸乱れぬ弦楽合奏は、一年に一度しか集まらない
楽員によるオーケストラとは思えない整然とした、しかもすがすがしい音色です。
なんでも、小澤征爾や楽員達の師である斎藤秀雄が死ぬ数週間前、病をおして小澤達
桐朋学園の門下生を連れて合宿をし、そのとき演奏したのが、
このディベルティメントニ長調だったそうです。
まさに斎藤秀雄が死力を尽くして取り組んだ思い出の曲であり、この録音も
楽員達がその時の気持ちを胸に抱いて演奏していると思わせるような限りない美しさです。
レーザーディスクのジャケット
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