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ドン・キホーテ〜グラン・パ・ド・ドゥ: 酒井はな    (2004.2.15)

若々しい酒井はなさんの踊りの映像があります。1994年の青山バレエフェスティバルでのドン・キホーテ〜グラン・パ・ド・ドゥです。パートナーは小嶋直也。
最初は、かなり緊張していたようで、笑みを忘れた険しい表情。始まって間もなくのアチュード・アン・プロムナードを回りきったとき、グラッとして、思わず、ギュッとパートナーの小嶋直也の手を握りしめ、グッと堪えて体勢を立て直し、事なきを得ました。vこれは小嶋直也のサポートに問題がありそうです。アチュード・アン・プロムナードでは、女性は回転に集中するあまり、支えの手に力が入りバランスをとりにくくなってしまいます。男性は、女性がバランスを崩さないよう、細心の注意をし、しっかりとホールドしなければなりません。
それ以後は、落ち着いて穏やかな表情になり、美しい踊りでした。リフトに続く、真っ逆さまに落ちるフィッシュダイブもスリル満点、ビシッと決めました。
コーダでは、とても力強いグランフェッテアントゥールナンを、ダブルも入れて、懸命に頑張りましたが、後半疲れたようで軸足のつま先がずれてきてしまったのが惜しかった。まだ若い時代の映像で、粗削りで、繊細さがほしい感じのところもありますが、高度なテクニックで、 新国立劇場のプリマとなられた現在の酒井さんを彷彿させる、若さあふれる、とても興味深い映像です。  
 
  キトリ:酒井はな
  バジル:小嶋直也
  1994年、青山バレエフェスティバル

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