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映画「Shall we ダンス?」      (2003.11.3)
 (バレリーナ草刈民代のスクリーンへの挑戦)

先日、ふと、ビデオ棚の端に眠っていた、映画「Shall we ダンス?」を見つけました。この映画が作られたのは、1995年。8年も前のものですが、あらためて見てみると、結構面白いし、何といっても、バレリーナ草刈民代さんの美しさ、しばし見とれてしまいました。
華やかな中にも繊細な演技で、数多くのファンを持つ草刈民代さん。現在では、牧阿佐美バレエ団のプリマとして、また、日本を代表するバレエ・ダンサーとして大活躍をしておられますが、この映画に出演の頃は、草刈さんは、まだ、世界でも稀有な美人バレリーナとして話題になり始めたころです。
この映画出演の少し前に、彼女が主役した「眠りの森の美女」を見ましたが、それはそれは初々しいく、素敵でした。第一幕のオーロラの出からローズアダージョに至るまで、彼女の『華』がひときわ輝いていました。おそらく、現在の日本人バレリーナで、オーロラ姫が最も似合う人は、草刈さんをおいていないでしょう。
こんな彼女の映画への挑戦、スクリーンは、ステージとはかってが違うでしょうが、草刈さんはとても素敵でした。一度映画に出てしまうと、その後ステージに出なくなってしまうバレリーナが多い中、草刈民代さんは、その後も舞台一筋に活躍しておられるのは偉いと思います。
 
さて、この「Shall we ダンス?」。ダンスに興味がない私でも、とても楽しめました。帰りの通勤電車から、ふと見上げたビルの窓から、物憂げに表を眺める美しい草刈さんに、主人公杉山は気にかかる。役所広司が実に爽やかでうまい。同じ光景に出会ったら、自分も主人公と同じようなことやってしまいそう。このサラリーマンの気持ちがわかるような気がします。
 
あらすじは以下の通りです。
杉山(役所)は、ある会社の経理課長。妻(原)と高校生の娘と幸せな日々を送っていました。駅で停車した通勤電車から、ふと見上げたビルの窓に美しい女性(草刈)が物憂げに外を眺めているのをみて、何故か気になってしかたがない。彼女は、ダンス教室の教師・岸川舞。杉山はどうしてもダンス教室の窓が気にかかり、ついにある日ダンス教室に行って入会してしまいます。そして社交ダンスを習うのですが、これがなかなか難しい。でも、会社の同僚の青木(竹中)等と、お互いに励ましあいながら練習を続けます。         それまで毎日寄り道もせずに帰宅していた夫の帰りが遅くなったのを不審に思った杉山の妻は、夫が浮気をしていると思い、興信所に夫の素行調査を依頼します。探偵(柄本)は杉山がダンス教室に通っていることを妻に報告しますが、妻は夫への疑惑を消しきれず、継続して調査を依頼します。しかし、杉山は徐々にダンスに魅せられ、本気で練習をし、上達していきます。・・・・
 
草刈民代さんは、やはりバレリーナ。他の人とは全然違います。ダンスの上手さはさすがで、ピンと延びた足先から、一つ一つのステップまで、本当に神経が行き届いています。なお、監督は周防正行。彼はこの後、草刈民代さんと結婚しました。
 
全体的に、肩の凝らない、息抜きに気楽に観れるコメディという感じで、私は好きです。癒し系などという言葉は好きではありませんが、本当に癒される感じの映画です。
 
  映画「Shall we ダンス?」
  監督:周防正行
  出演:役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、柄本明、徳井優、
      田口浩正、原日出子、草村礼子、本木雅弘、森山周一郎、清水美砂他
     1995年制作 大映


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