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「モーツァルト『神童』効果にレクイエム」の記事に想う


新聞に次のような記事が載っていました。
「モーツァルトの曲を聴くと頭が良くなるという「モーツァルト効果」は存在しないとする研究結果を米ハーバード大心理学部などの研究グループが英科学誌「ネイチャー」に発表した。モーツァルト効果は1993年に米ウィスコンシン大のラウシャー博士らのグループがネイチャー誌に実験結果を発表して以来、科学的な根拠を持つ説として広まってきたが、今後、疑問の声が強まりそうだ」
というものです。

モーツァルトの音楽をこよなく愛している私にとっては、こんな議論はどうでも良いことです。モーツァルトの美しい音楽を聞くと心が和みます。これだけで十分です。
ただ、私は、モーツァルトの音楽を効くと頭が良くなるというのは嘘っぽく思いますが、体に良いのは本当のような気がします。
純粋で濁りがなく、しかも押しつけがましさがないモーツァルトの音楽を聞いていると、現実を忘れて心身ともにリラックスできます。
モーツァルトの音楽の中で、セレナードやディベルティメントは、当時の貴族達の食事の場でも演奏されました。当時の貴族の胃にも良い効果があったのかもしれません。

私がモーツァルトにとりつかれてから30年になりますが、仕事から帰ってほとんど毎日、モーツァルトのレコードを一枚聞いて過ごします。そのせいか体はいたって快調です。

「モーツァルトを科学する」アルフレッド・トマティス著(窪川英水訳)という本の中に、「心と体の全体から考えて、人体のさまざまな部分が衝突するのを避けるのに最も適した解決法を探求することが、人間にとって必要である。調和を保たせることがあらゆるレベルで望ましい。均一で、安定し、文字通り美意識を感じさせる調整がその前提となる。モーツァルトの音楽にその効果を認めることができる。」と書かれています。
モーツァルトの音楽の中に一貫して流れている、純粋で濁りがない美しさが、人の心と体をなごませ、「調和(ハーモニー)」を保つということでしょう。


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