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バレエ・眠りの森の美女

映像コレクション

私のバレエの映像のコレクションで最も多いのが、「眠りの森の美女」です。
全幕以外にも、「ローズ・アダージョ」「グラン・パドドゥ」「青い鳥のパドドゥ」等がありますが、まず、「全幕」を紹介します。
収録年
収録地
主演
団体
全幕/抜粋媒体感想等
2005年
大阪国際会議場メインホール
山下摩耶
関西バレエカンパニー
全幕DVD フレッシュな山下摩耶さんの精一杯の踊りに感動です。「ローズ・アダージョ」では、上げた腕はまろやかな円を描き、王子の目を見て、気品あふれるやわらかな微笑みを崩しません。 第3幕は、やわらかさもある美しい踊りですが、第1幕の可愛らしいお姫様のイメージを引き継いでます。落ち着きある大人のイメージを出せるようになると、より良いと思います。
2003年
アムステルダム音楽センター
ソフィアン・シルベ
オランダ国立バレエ
全幕DVD 「ローズ・アダージョ」のバランスは、観客の方を真っ直ぐ向いて、高々とアンオーまでてをあげて、しっかりバランスをキープします。上体がグラグラしますが、懸命に揺れを堪えて、フィニッシュのアラベスクへと繋げます。 続くオーロラ姫のバリエーションは、にこやかな笑顔をくずさず、上品ながらも軽快な踊りでした。
2003年
ユーポート簡保ホール
上野水香
牧阿佐美バレエ
全幕DVD 上野水香さんは初演とあってかなり緊張のよう。でも「ローズ・アダージョ」のバランスは危なげがなく余裕がありましたし、脚が180度以上あがる体の柔らかさは驚異的です。 ただ「水香の踊り」であり、優雅さ気品という「オーロラ姫」の踊りには、もう一歩という感じでした。
2002年
ユーポート簡保ホール
デュランテ
K-バレエ
全幕DVD 期待通り、デュランテは素晴らしかった。「ローズ・アダージョ」のバランスは全く危なげがなく美しく華やか。バランスの長さは驚異的!!。3幕のパ・ド・ドゥのアダージョで、デュランテはフィッシュダイブをビシッビシッと決めたのですが、受け止める熊川がなんとなくぎこちなく遅れ気味でした。
1999年
フェスティバルホール
堀川美和
日本バレエ協会
全幕DVD きびきびとした現代的な堀川さん。ローズアダージョのバランスは、一人では立っていられないという心許なさすら感じられて、ハラハラしたところもありましたが、思い切ってアンオーまで腕をあげて必死にバランスをとる姿は感動的です。歯を食いしばって懸命に難しい技に挑むダンサーの姿、本当に美しいと思います。
1999年
フェスティバルホール
楠本理恵子
日本バレエ協会
全幕DVD しなやかで叙情的な楠本さん。「ローズアダージョ」では、ポアントのバランスに不安は感じなかったものの、今ひとつ腕の上げが不十分で新たな「挑戦」への物足りなさが残りました。一転「グラン・パドドゥ」では、王子役の水野英俊さんとのパートナーシップの素晴らしさが光ります。
1999年
パリオペラ座
オレリー・デュポン
パリオペラ座
全幕VHS デュポンは、本当に美しかった。ステージにパッとバラが咲いたよう。フランス派ならではの、気品、エレガントさを湛えた身のこなしが魅力的です。ローズアダージョのバランスはばっちり決まって、とてもすばらしいものでした。
1998年
日立市公会堂
下村由理恵
日本バレエ協会
全幕VHS 下村さんは初々しくて上品で、指の先まで優雅でした。前半はとても可愛らしく16歳のオーロラそのものです。「ローズ・・」のバランス、意地を見せました。3人目、由理恵さんは、手を上げたまま、4人目に手を触れずに、フィニッシュのアラベスクへとへと繋げていったのです。懸命なバランスに感動でした。
1997年
新国立劇場
吉田 都
新国立劇場バレエ
全幕VHS 吉田さんは、終始にこやかに、汗びっしょりかいての熱演です。ローズのバランスも素敵ですが、もう少し頑張って欲しいと思うのは贅沢でしょうか。パダクシオンでは、普通2回転位のピルエットを、6回転も決めて拍手を誘います。プリマの存在感と、しなやかさを併せ持った素晴らしいオーロラ姫です。
1996年
東京文化会館
吉田 都
日本バレエ協会
全幕VHS ふっくら可愛らしい吉田さんのオーロラ姫。ローズのバランスはやや不調なのか、表情も固く少し苦労しているようでした。熊川哲也はとても巧いと思いますが、女性のサポータとしてはチョットと思ってしまいました。
1994年
東京文化会館
草刈民代
牧阿佐美バレエ
全幕VHS 草刈さんのオーロラは、伸びやかな肢体にほのかに色香を感じさせます。「ローズ・・」のバランスでは、不安で壊れやすいガラスのようで、そっと支えたくなる不思議な魅力を感じさせます。グラン・パ・ド・ドゥでは、モナホフとの呼吸が今ひとつで、表情がやや硬いのが気になりました。
1994年
コベントガーデン王立歌劇場
デュランテ
ロイヤルバレエ
全幕LD 小柄なデュランテがとても可愛らしいオーロラ姫を演じています。ローズアダージョのバランスの良さは驚異的!。サポートが要らずにずっと立っていられるくらい。終始柔和な表情失わないのも立派です。グラン・パ・ド・ドゥも、丁寧でとても上品な踊りです。
1993年
ビクトリアアートセンター
ウォルシュ
オーストラリアバレエ
全幕VHS ウォルシュのローズアダージョのバランスは、心なしか不安を感じさせるところが、かえって初々しさを感じさせます。終盤のプロムナードでは、二人目から三人目に移るとき、グラッとなっり幾分不安が漂うものの、しっかり手をアンオーまであげ、顔を観客に向けにっこり微笑むのです。 第三幕、グラン・パ・ドドゥ。ワルシュは、アダージョの出だしは、少し硬くなっていたようでしたが、中盤の3度のフィッシュ・ダイブをビシッと決め、観客の大きな拍手を受けたとたん、美しい笑顔が甦りました。
1992年
キーロフ劇場
アスィルムラートワ
キーロフ劇場
全幕VHS 素晴らしいアスィルムラートワのオーロラ姫。ローズ・アダージョでは、支えの腕がかなり揺れて苦労しているようでしたが、笑顔を忘れて必死に難しいバランスに挑んでいる姿に感動。第3幕では、結婚式の幸せ一杯の気持ちを、体全体で表現していて、見ている方もうれしくなってしまいます。アスィルムラートワとザクリンスキーは新婚早々の頃、彼女自身も、自分自身の幸せに浸っていたのではないでしょうか。
1990年
キエフ劇場
クシネリョワ
キエフ・バレエ
全幕LD キエフ・バレエの日本公演の録画。クシネリョワは大柄でオーロラ姫にはチョット?と思ってしまいます。バランスの安定感も今ひとつでした。ただ映像はとても綺麗です。
1989年
キーロフ劇場
ラリッサ・レジュニナ
キーロフ・バレエ
全幕LD 撮影当時16歳のフレッシュなオーロラ姫。やや表情硬く、ぎこちなさがあるものの可愛らしい踊りです。ローズアダージョのバランスはアンオーまで手を上げて欲しい。ややもの足りない気がしました。贅沢でしょうか。
1983年
キーロフ劇場
イリーナ・コルパコワ
キーロフ・バレエ
全幕LD 堂々たるオーロラ姫ですが、年齢のため、贅沢でしょうが、もう少し可愛らしさがあったらなと思いました。ローズアダージョのバランスはちょっと物足りない気がしましたが、グラン・パ・ド・ドゥは手慣れたもの。さすがです。
1989年
ボリショイ劇場
ニーナ・セミゾロワ
ボリショイ・バレエ
全幕LD セミゾロワはすこし荒削りのようで、もう少しお姫様の上品さが欲しい気がしましたが、映像も綺麗でボリショイの「眠り・・」を楽しめます。
1986年
東京文化会館
森本由布子
日本バレエ協会
全幕VHS 森本さんの20歳頃のオーロラ初挑戦。「ローズ・・」のバランスの一人目でヒヤッとしましたが必死にバランスを保ちました。懸命な踊りに感動、思わず「頑張って!!」と叫びたくなります。グラン・パ・ド・ドゥでは、パートナーの好リードに支えられて、のびのびと踊っていました。
1982年
サンティアゴ市営劇場
エガッセ
アーバンナギー芸術監督
全幕VHS エガッセは、あまり若くないようですし、かなりの緊張なのか、表情がかなりこわばったような感じ。ローズアダージョのバランスでは、バランスをとるのに精一杯で、おそるおそる手を離すという感じでハラハラします。 ブフォネスの踊りは見事です。ジャンプも高いし、回転の着地も安定しています。そんなわけで、このビデオ、ブフォネスに尽きるというところでしょうか
1972年
カナダ国立バレエ
ヴェロニカ・テナント
カナダ国立バレエ
全幕LD ヌレエフの「眠り・・」です。ヌレエフの凄さが光ります。テナントは「ローズ・・」のバランスはとても長い、でも16才のプリンセスの可愛らしさと気品に欲しい。ローズアダージョもグラン・パ・ド・ドゥも表情が固いのが気になりました。
1964年
キーロフ劇場
アラ・シゾーワ
キーロフ・バレエ
全幕VHS 16才のオーロラをとても可愛く演じています。シゾーワはローズアダージョでは力の配分が上手で、長く美しいバランスにうっとりです。ただ映像が不鮮明なのが残念です。王子のソロビエフも素晴らしいのですがこの後すぐに癌で亡くなってしまいました。
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