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悲劇のOS、TRON頑張れ!!     (2001.3.11)

 
今から15年ほど前、機能的に優れていたにも係らず、日の目を見なかった悲劇のオペレーティングシステムがありました。
これが、東大の坂村健教授(当時助教授)が提唱した国産OSのTRONです。

TRONは、「ザ・リアルタイム・オペレーティングシステム・ニュークリアス」の略。
日本で開発しただけに日本語処理によくマッチし、軽くて間単に操作できるので、いっそ日本発の世界標準を作ろうということで、産学協同プロジェクトが発足しました。
仕様は無料で公開し、自由に開発できるようにしました。
 
ところが、当時は、IBM・マイクロソフト/インテルが事実上の世界標準。
米政府から「日本政府の政治干渉」と非難を受け、コンピュータメーカーも一斉に手を引いてしまったのです。いわばTRONは日米貿易摩擦の犠牲になってしまったわけです。
 
ところがここへ来て、このTRONが一躍、表舞台に踊り出ました。
J-Phoneグループが今年の6月に発売予定の新型携帯電話にこのTRONが採用されたのです。
ネットワーク対応のJava技術と機器組み込み用のI-TRONを組み合わせた「JBlend」がそれです。
この技術、NTTドコモが次世代iモード端末にも採用予定とのことです。
携帯電話でJavaが使えるようになると、今まで携帯電話で見ることが出来なかったWEBも見えるようになります。私は、J-PhoneのSky-Webでインターネットに繋いでいますが、将来、新型電話に切り替えて、WEBの世界が広がるのを楽しみにしています。
 
日本で生まれた日本のOSが、日本が世界をリードしている携帯電話の端末で使われるなんて、とても素敵なことだと思います。

日の丸OS「TRON」、頑張れ!!

TRON協会のホームページ


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