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映画「愛と喝采の日々」    (2005.2.6)
  (The Turning Point)

かつてプリマの座を争い、片方は方は家庭を選び、もう一方バレリーナとしてのキャリアを 選んだディーディー(シャーリー・マクレーン)とエマ(アン・バンクロフト)。
ディーディーと夫ウェイン・ロジャース(トム・スケリット)ととの間には長女エミリア(レスリー・ブラウン)と長男、次女ジャニナがいます。 エミリアは容姿も美しく、父母の血をひき、バレリーナになる才能を充分に具えていました。
オクラホマ・シティにアメリカン・バレエ団が2日間の公演を行なうためにやってくることになりました。 ロジャース一家は、この公演を見に行き、ディーディーは久方ぶりのエマの舞台姿に感激します。このとき、エミリアはエマに勧められ、それから間もなく、アメリカン・バレエ団に入団します。
夏のシーズンを控え、エミリアは「ジゼル」で初舞台を踏むことになります。 そしてソ連生まれのユーリを知り、愛するようになるるのですが、キャロリンというバレリーナといい仲になったということを 知り、失望します。エマはそんなエミリアをやさしく慰め、次第に2人の仲は深まっていきます。
ギャラ公演の日が近づくき、エマはこれに出演するエミリアに衣裳を贈るのですが、 これがもとで、ディーディーはエミリアをエマにとられたくない気持から、エミリアとディーディーの間に微妙な亀裂を生んでしまいます。
ギャラ公演でエマは「アンナ・カレーニナ」に、エミリアは「エリントニア」に出演し喝采を浴びました。
公演が終り、ホテルのバーでディーディーがエマに会った時、2人のライバル意識が爆発します。 ディーディーは、エマが20年前、自分とウェインを結びつけることにより「アンナ・カレーニナ」に出演できたのだと言い、 それに対してエマは自分の方が優れていたからだと言い、ついには、殴り合いとなってしまいますが、やがては笑いに代わります。
エミリアは、ユーリとの「ドン・キホーテ」の共演が大成功、プリマ・バレリーナとなる第一歩を踏み出しました。
結婚してバレエ界を引退した女性と、プリマ・バレリーナとして成功した女性二人の対照的な人生、女の幸福は結婚か、それとも仕事をもって自立することか?と問いかけているようです。
 
アメリカン・バレエ・シアターの団員が出演し、バレエのレッスン・シーン、舞台のシーン、どちらも素晴らしいです。
バレエシーンは、「ラ・バヤデール」〜影の王国、「ジゼル」、「ロミオとジュリエット」の稽古風景、
ガラ公演では、バリシニコフとアントワネット・シブリーが「眠れる森の美女」のグランパドドゥを少し、 マルシア・ハイデとリチャード・クラガンが「伝説」を、 ピーター・マーティンスとスザンヌ・ファレルが「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」を、 ルコット・アディダスとフェルナンド・ブフォネスが「黒鳥のパ・ド・ドゥ」を、 レスリー・ブラウンが「エリントニア」を、バリシニコフが「海賊」を踊っています。 最後は、ミハイル・バリシニコフとレスリー・ブラウンの「ドンキホーテ」のパドドゥです。
 
それにしても、原題は「The Turning Point」なのに、日本題名は「愛と喝采の日々」。
ちょっと違いすぎるような気がしませんか?、原題の方がしっくりきますね。
 

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