10月22日、予約をしておいたMicrosoft Windows7のDVDが届きました。
Windows 7はマイクロソフトが開発した、Windows Vistaの後継バージョンのオペレーティングシステムです。
Windows7の名は、Windows 1.0 / Windows 2.0 / Windows 3.x / 4.x (95, 98, 98 SE, Me) / 5.x (Windows 2000, Windows XP) / 6.0 ( Windows Vista )
に続く7番目のクライアント向けのリリースであることに由来しているそうです。
また、Windows 7はWindows Vistaを基に改良したカーネルが使用されているとのことで、
ゼロからの新規開発のOSではないようです。
WindowsXPの発売は2001年10月、WindowsVistaの発売は2007年1月ということで、WindowsXPは5年以上も販売し続けたのに対し、
Windows7は2009年10月発売。WindowsVistaの発売後わずか2年9ヵ月です。
マイクロソフトは、使い勝手が悪く、性能も悪くて不評を招き、従って売れ行きが悪いVistaに、早々に見切りをつけたのでしょう。
実際、私も、WindowsVistaを買い我が家のPCにインストールしたものの、あまりの使いづらさと重たさに、
WindowsXPに戻してしまい、WindowsVistaのパッケージは、たんすの肥やしになっている状態です。
Windows7は、CPU速度、必要メモリ等の最低システム条件は、WindowsVistaとほぼ同じですが、Windows7の売りの一つは軽さと
シンプルさいうことで、どんな動きをするか楽しみでした。
Windows7には、Home Premium、Professional、Ultimateのエディションがありますが、Home Premiumは、
仮想マシン上でXPが実行可能なWindowsXPモードがないので、Windows7に切り替えた時、Windows XPのアプリケーションが
全く利用できなくなる場合もあるので、値段が他より安くても選択の対象ではありません。
一方Ultimateの多言語やドライブ暗号化の機能は必要ありません。そんなわけで、一般事務用と呼ばれているProfessionalを
購入しました。ただ、現在我が家にあるPCは、いずれもCPU仮想化機構(インテルVT/AMD-V)が付いていないので、
XPモードは利用できず、新しくPCを買う時までお預けです。
インストール対象のPCは、CPUがAMD Athlon64 3000+ 1.8GHz 、メモリDDR SDRAM 1GB、HDD 500GB(SerialATA/150) で
我が家では最速のもの。最近のデュアルコアの超高速PCには及びませんが、WindowsXPのもとでは事務処理には十分ですし、
映像ソフトの再生でもストレスを感じることなく、快調に動きます。先のXPモードは利用できませんが、
その他のWindows7が要求するPCのスペックを満たしています。
パッケージを開けると、64ビット版と32ビット版のDVD-ROMが入っています。CPUはAMD Athlon64なので64ビット版を
入れれば、32ビット版より大きなメモリー空間を利用できますが、そんなに大きなメモリーを必要とするアプリケーションは
ないし、使用中の周辺機器に64ビットt版のドライバが用意されていないなど、64ビット版で正常に動作しないアプリケーションもあることが考えられるので、今回は32ビット版を入れました。
以下、インストールの経過です。
@WindowsXP上からもインストールは行えますが、せっかく提供媒体がブータブルですから、DVD-ROMから直接ブートして、
インストールを開始。
AWindowsVistaからはアップグレードインストールが可能ですが、WindowsXPからは新規インストールのみです。
インストール開始直後、アップロードか、新規かを聞いてきたところで、「新規インストール」を選択。
Bインストール先は、内蔵HDDの「第2パーティション」を指定。第1パーティションのWindowsXPを残し、Windows7を第2パーティションにインストールし、WindowsXPとWindows7のデュアルブートにするためです。
Cプロダクトキーの入力等、いくつかの応答をしながらセットアップを進めると、PCは自動的に数回再起動して、Windows7のインストールが無事終了。約50分でした。
D続いて、アンチウィルスソフトAvast! antivirusを組み込み。問題なく終了。
EMs office、一太郎、メールソフトなどを組み込み。問題なく終了。これで、一通り使えるようになりました。
使ってみて、これまでに気づいたことを書いておきます。
@ブートしてから立ち上がる時間は、WindowsXPより、やや短くなったように感じます。
AMs Office、一太郎など、ワープロや表計算のようなビジネスアプリケーションは、概ね問題なく動いています。
B接続の周辺機器のうち、USB接続のものは、概ね正常に動作しています。
例えば、USBで接続してあるIO-DATAのHDDレコーダーRec-Onのドライバも正常にインストールでき、Rec-Onで録画した映像は、
正常にPCに移せました。CanonのデジカメA710ISのドライバは問題なく組み込め。デジカメからの写真をPCに取り込めました。
CCanonのプリンタPIXUSiP4600は、プリントサーバ(OSはWindowsXP)に繋いで、ネットワークプリンタとして使っていますが、
何故か、通常のネットワーク参照では繋がりませんでした。
LOCALポートの新しいポートを設定し、これ経由でネットワーク接続し、プリント出来ました。
CPCIバスのカードを介して接続している機器は、動作しません。
例えば、PCIバスに挿したIO-DATAのビデオキャプチャーボードGV-MVP-GXは、ドライバーが組み込めず使えませんでした。
とりあえず、Windows7は、ワープロや表計算のようなデスク作業や、DVDやHDD内の映像の鑑賞には、おおむね支障ないようで、
Windows7は、WindowsVistaのように、たんすの肥やしにはならないですみそうです。
Windows7には、23もの新機能があるとメーカーは謳っていますが、使い始めたばかりで、まだその有り難味はわかりません。
ただ、デスクトップがすっきりとしていると感じました。マイコンピュータ、ネットワーク等が、タスクバーに
統合され、フォルダーオプションがコントロールパネルに含まれるなど操作性向上の工夫が見られます。
タスクバーボタンの表示もスッキリ見やすくなりました。WindowsXPとのデュアルブートが出来るようにしましたが、
このPCではWindows7をメインに使って、順次新機能を確認していこうと思います。
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