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WindowsXp ServicePack2の組み込み (2004.9.5)
マイクロソフトは、2004年9月2日、WindowsXpの新たなセキュリティ強化機能の組み込みとこれまでの不具合対策からなる、WindowsXp ServicePack2の提供を開始しました。
セキュリティの強化が裏目に出て、PCの環境によっては不具合が出る場合もあるようで、マイクロソフトのホームページには、ServicePack2をインストールする前の注意事項が載っていましたし、PCメーカーやソフトメーカーのサイトでも、ServicePack2適用に伴う障害も報告されていました。中には、ソフトウェアの対策だけでなく、BIOSを変更しなければならない機種もあるようです。こんなわけで、私もServicePack2の適用は、少し落ち着くまで様子を見てと、ためらっていたのですが、試しに一台のPCにインストールしたところ、
全く問題がなかったので、思い切って自宅の4台のPC全てにインストールすることにしました。CPU性能の違いで、組み込み時間に差が出ましたが、おおむね、1台あたり1時間半〜2時間で組み込みを終わりました。
ちなみに、ダウンロードの回線は、B-フレッツ(100メガビットの光ファイバー)です。
インストールを終了してPCを使ってみて、4台とも全く問題は起きず、順調に動いています。
以前、Windows2000 ServicePack1を入れたとき、アンチウィルスソフトとの相性が悪く、OSがブートできなくなるという障害が起きたことがありましたが、今回はこんなことにはなりませんでした。
4台の内訳は、WindowsXp Home Edition搭載が2台、WindowsXp Professional搭載が2台です。OSの提供形態は、Home Editionの1個のみ、PCへのプリインストール版で、残り3個は、個別販売のパッケージ版です。なお、ハードは、CPUが、Pentium(V&4)のディスクトップが3台、Crusoeのノートが1台です。
「適用しないほうが良い」とあちこちで言われているWindowsXP ServicePack2ですが、実際に組み込んで何も起こらなかったので、それほど神経質にならなくても良いようです。
それよりも、WindowsXp ServicePack2は、セキュリティがかなり強化されたということで、地味な改善ですが、ユーザにとっては、とても有り難いことです。単なるバグフィックス集ではなく、セキュリティ強化中心に各種機能の追加を行った事実上のアップグレードと言って良く、
こんなソフトを無償で提供してくれたマイクロソフトに拍手を贈りたいと思います。
WindowsXp ServicePack2の、おもな改善点を以下に書いておきます。
(1)Windows ファイアウォール:外部からの不正アクセスを防止するために、ネットワークサービスに対するアクセスのうちユーザが意図しないアクセスを遮断することが出来るようになりました。
(2)Windows セキュリティセンター:Windows ファイアウォール、Windows Updateの自動更新、 ウィルス対策ソフトの設定が有効になっているかどうかをリアルタイムで監視することができるようになりました。
(3)Internet Explorerのセキュリティ強化:ブラウザに追加されるアドオンソフトのうち、ユーザが意図しないアドオンソフトの起動を防止するとともに、アドオンソフトのクラッシュ検出が強化されました。
(4)DEP(Data Execution Prevention):PCのメモリは、大きくプログラム領域とデータ領域に区分されて使われています。 ServicePack2ではデータ領域でプログラムが動作することを監視し、その動作を制限することができます。この機能によりセキュリティホールを突いてデータ領域に不正プログラムを送り込むようなウイルスやワームの活動を防止することができるようになりました。
MicrosoftのWindows XP Service Pack 2のページ
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