IADL[instrunmental activity of daily living]
 手段的ADL、道具的ADLと訳される。ADLが食事、入浴、排泄等の日常生活の基本動作であるのに対し、IADLはバスに乗って買い物に行く、電話をかける、食事の支度をする、家計を管理するなどのように、より広義かつADLで使用する動作を応用した動作が必要な活動。

アイデンティティー[identity]
 アメリカの精神分析学者E.H.エリクソンが提唱した概念で、自己同一性、主体性などと訳される。アイデンティティーとは、社会生活の中で、ある個人が変化・成長しながらも基本的には同一で連続しているという感覚、つまり、自分は自分であり真の自分は不変であるとする感覚。

アウトリーチ[out reach]
 社会福祉の利用を必要とする人々すべてが、自ら進んで申請をするわけではない。そこで、むしろ社会福祉の実施機関がその職権によって潜在的な利用希望者に手をさしのべ、利用を実現させるような積極的な取り組み。日本語訳としては「館外出張事業」ともされる。アウトリーチは手を伸ばしてとる、手をさしのべるなどの意味があるが、リーチアウトという用語も用いられる。

アクセス・フリー[access free]
 公共の建物などで、身体障害者の利用にも配慮した設計のこと。

アクティビティ・サービス[activity service]
 利用者の日常生活における心身の活性化のための、さまざまな活動(アクティビティ)を提供するサービス。

アグレッシブ・ケースワーク
 問題を持ち社会福祉施設・機関の援助が必要であるにもかかわらず、援助を求めない対象者に対して、援助側が積極的に働きかけ、家庭訪問などによって問題解決に取り組む個別援助活動。

アセスメント[assessment]
 福祉利用者が直面している問題や状況の本質、原因、経過、予測を理解するために、援助活動に先立って行われる一連の手続き。

アメニティ[amenity]
 快適な環境。生活の快適さ。 あゆみの箱  昭和38年に俳優伴淳三郎の提唱で心身障害児(者)救済のためのチャリティ運動として始められた。昭和41年の社団法人設立後は広く社会福祉を目的とする事業に助成する等の活動を行っている。

アルツハイマー病[Alzheimer's disease]
 初老期痴ほう疾患の一つ。1906年、A.アルツハイマーによって報告された、痴ほうを主症状とする原因不明の脳の器質的疾患。

アンビバレンス[ambivalence]
 両面価値の感情。愛情と憎悪、独立と依存、尊敬と軽べつなどの全く相反する感情を同時にもつこと。