盲学校
 盲者(強度の弱視者を含む)に対して、幼稚園、小学校、中学校または高等学校に準ずる教育を行い、必要な知識技能を授けることを目的とする学校0都道府県に設置が義務づけられている。盲学校には、特別な事情のある場合を除いて、寄宿舎を設置し、寮母(父)を置かなければならない。就学の対象となる盲者の障害の程度は、矯正視力による測定で、@両眼の視力が0・1未満の者、A両眼の視力が0.1以上0・3未満の者または視力以外の視機能障害が高度な者のうち、点字による教育を必要とする者または将来点字による教育を必要とすることとなると認められる者、となっている(学教71条〜74条)。高等部には専攻科が置かれ、あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅうの施術者としての必要な能力と態度を育てたり、調律に関する知識と技術を習得させるなどの職業教育が行われる。

盲人ホーム
 あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許またはきゅう師免許を有する視覚障害者であって、自営し、または雇用されることの困難な者に対し施設を利用させるとともに、必要な技術の指導を行い、その自立更生を図ることを目的とする施設。設置主体は、都道府県、市及び社会福祉法人。利用者は、施設の設備を利用して得た施術料の2割を超えない限度において、施術に伴う光熱水料等の直接必要な経費を負担することとされている。

盲人用読書器(オプタコン)
 盲人用の光学式読書器。印刷文字を特殊カメラで読み取り、触知盤上のピンの振動に変換させて伝える。使用者は指先でこの振動を触知し、文字の形を読む。訓練を積めば、アルファベット、片仮名、平仮名に加えて漢字や図形も判読が可能である。

盲導犬
 盲人の歩行を助けるために特別に訓練された犬。道路交通法では、目が見えない者が道路を通行するときは、白色または黄色のつえを携え、または盲導犬を連れていなければならないとされ、盲導犬は、国家公安委員会が指定する盲導犬の訓練を目的とする法人で必要な訓練をした犬または必要な訓練を受けていると認めた犬で、白色または黄色の用具を付けたものと規定されている(道交14条、道交令8条)。盲導犬はその動きをすぐに使用者に知らせるため、胴輪(ハーネス)にハンドルが取り付けられている。そのため盲導犬をハーネスと呼ぶこともある。一般に盲導犬に適した犬の種類は、ラブラドル・リトリバー、シェパード、ゴールデン・リトリバー、ボクサー、コリー等が挙げられる。

盲導犬訓練施設
 身体障害者福祉法に基づき設置される身体障害者更生援護施設の一種。無料又は低額な料金で、盲導犬の訓練を行うとともに、視覚障害のある身体障害者に対し、盲導犬の利用に必要な訓練を行う施設。