総合リハビリテーションセンター
 リハビリテーションに関する医学的、社会的、職業的各側面の機能を統合的に発揮できるよう1か所に集め、システム化した形態の施設をいう。センターの機能としては、このほか、専門従事者の養成訓練、リハビリテーションに関する調査・研究、情報の収集・提供等の役割が期待される。なお、これらの機能を自己完結的にもつことが困難な場合は、各機能をもつ各種施設が有機的連携を保つことにより、総合的なリハビリテーションの機能を果たす方法もある。

葬祭扶助
 生活保護法による保護の一種。困窮のため最低限度の生活を維持することのできない国民を対象として、葬祭を行うのに必要なものを給付する。保護を受けている者が死亡したとき扶養義務者がいない場合や死亡者の遺留品では葬祭が行えない場合等に、葬祭を行う者に対して給付される。具体的には検案、死体の運搬、火葬または埋葬、納骨等葬祭に必要なものであり、主に現金で給付される。

ソーシャルワーカー[social worker]
 一般的には社会福祉従事者の総称として使われることが多いが、福祉倫理に基づき、専門的な知識・技術を有して社会福祉援助を行う専門職を指すこともある。

ソシオメトリー[sosiometry]
 社会測定学と訳されることもある。小集団の各メンバーの「好き」「嫌い」という相互の対人関係の知覚を測定し、人間関係の実体を把握し、グループの変容のための資料として用いられる。グループワークとの関連性が深い。

措置
 広義では、何かを取りはからうことを指すが、福祉サービスの利用に関する狭義の使い方では「特別養護老人ホームに措置する」のように、行政がその権限として強権発動することによってサービスの利用決定を行う「職権措置」を指す。   

措置費
 各法律に基づいて都道府県又は市町村(措置権者)がとるべき福祉の措置に要する経費。事務費(施設運営のための職員の人件費及び施設管理費)と事業費(入所者の生活費)からなり、毎年度、厚生労働事務次官通知により「措置費国庫負担金交付基準」として示される。措置権者は、国と分担して措置費を支弁する義務を負っている。なお、施設に入所した本人又はその扶養義務者は、その負担能力に応じて一部を負担する。

ソニックガイド[sonic guide]
 眼鏡型の視覚障害者用歩行補助機器。超音波を約600の幅でメガホン状に発し、障害物を探知すると可聴音でレシーバーによって使用者に知らせる。右側にあるものは右耳、左側にあるものは左耳に伝え、物体までの距離と方位がわかる。距離は音のピッチの変化で、方向は音の強度差で表される。ただし下方の探知ができず、白杖との併用が必要である。

尊厳死
 単なる延命治療を拒否し、終末期に入り意思の確認がとれない場合は延命治療をやめる、という本人の意思をリビング・ウィルという。このリビング・ウィルに基づいて延命治療が中止され、死に至ることを尊厳死という。安楽死という用語は本人の意思に基づかない場合にも使用されるが、尊厳死はあくまで本人の意思に基づくものである。現在、その是非については議論されているところである。