工場で使うせっかい石をほる山は、たいしゃくきょうの近くにあり、しつの良いせっかい石がたくさんうまっているので、しつの良いじゅうしつたんさんカルシウムをたくさん作るのに役に立っています。
これから、じゅうしつたんさんカルシウムをつくる元になるせっかい石について、せつめいします。
たいしゃく台などの日本れっ島のせっかい石の地そうは、つぎのようにしてできたといわれています。
今からだいたい3おく年前、いまのたいへいようの真ん中の赤道の近くにいた海の生き物が死んで海のそこにたまったものが、海のそこの地面がだんだんと北西の方に動いていき、大りくの地面とぶつかって海より上にもりあがり、今の日本列島のところに出てきたと考えられています。
地面が海より上にもりあがってきた時、火山などからふき出たとても熱いマグマなどとふれたことにより、中にまざっていたたんさんカルシウムでない物がなくなり、しつの良いせっかい石となりました。
じゅうしつたんさんカルシウムをつくるためには、このしつの良いせっかい石をほって使います。
せっかい石と人間とのかかわりは古く、大むかしのエジプトのピラミッドやギリシャ・ローマ時代のたて物には、とても大きなせっかい石が使われていました。
また、せっかい石のなかまである大理石(だいりせき)でつくられた石ぞうやちょうこくもたくさん残っていて、大理石はたて物の中や外にも古くから使われていました。
せっかい石がとてもたくさん使われるようになったのは、今から約200年前ごろからです。
せっかい石を使ってつくるセメント工場や、しつの良い鉄を作るためにせっかい石を使うせい鉄所がたくさんできると、せっかい石を使うりょうが多くなりました。
そして、今から約50年前にせんそうがおわった後、石油を使って物をつくる工場がたくさんできたことにより、せっかい石から作られるたんさんカルシウムは、プラスチック、ゴム、とりょう、紙、薬、のう薬など、いろいろな物を作るのに使われるようになりました。