私が観たアメリカンポルノ
十数年前、ある方のご好意により直輸入のアメリカ製のポルノ映画を何本も視聴する機会に恵まれ、アメリカンポルノに対して興味を持つようになりました。
その後残念ながら直輸入のものは見られなくなったのですが、衛星テレビを受信し始めて、映画専門チャンネルで深夜アメリカンポルノが放映されていることを知り、局部にモザイク入りながらたくさんの作品を見ることができるようになりました。
このページでは、私が観た数々のアメリカンポルノについて書いてみたいと思います。
アメリカンポルノとの出会い
私が初めて観たアメリカンポルノ作品は、「バッド・ガールズ」という作品でした。話の筋は以下の通りです。
女流カメラマンとヌードモデル仲間の4人が森に撮影を兼ねたキャンプに出かけ、途中ヒッチハイクのボーイスカウトを誘惑したり、キャンプファイヤーの前でレズプレイをしたり、木こりのたくましい体を見ながらオナニーしているところを見つかってそのままレイプされてしまったりと、大自然の中での奔放なSEXを楽しんでいました。
ヌード撮影の最中、世間から隔絶して集団生活を営む教団の施設が近くにあることを知り、4人で建物の近くまで行ってみると、警備のドーベルマン犬に威嚇されて教団に拉致されてしまいました。
そこでは、女性を監禁の上鞭や鎖で調教することによってSEXの奴隷にすることを目的としており、教団に拉致された4人もSEX調教を受けさせられることになりました。
鉄格子の中に監禁され体を清められた後SEX調教を受けることなり、不思議なお香の影響で乱交状態になりましたが、教団からの逃亡を画策していた調教師の協力により、衣服を脱ぎ捨てながらドーベルマン犬の追跡を振り切り、最後には教団から逃げ出すことに成功しました。
この作品では、PLAYBOYのグラビアにも出てきそうなナイスボディーの美人揃いの女優さんたちが、男優さんと大胆にSEXするのを見せつけられたのには、結構衝撃的でした。また、話の展開にも変化があって面白かったですね。
当時の日本はアダルトビデオの出始めで、オバサンにセーラー服を着させたようなAV女優の質がいまひとつふたつといった状態でした。また、内容もただひたすらSEXしているだけといったお粗末なものが多かったので、出演女優・話の内容とも比較にならないほどこの作品は良質なものでした。
初めて観た作品であるためでしょうけれど、私にとってこの作品を超える衝撃を受けたポルノ作品はそんなに無いでしょう。
思い出のアメリカンポルノの女優サン・男優サン
若さとスタイルがモノをいうポルノ女優の世界では、女優の使い捨ての感があり浮き沈みが激しく、なかなか長い間活躍する人は少ないのですが、そんな中でも印象に残った女優さんを挙げてみたいと思います。
- トレーシー・ローズ
- ブロンドの髪の小悪魔的な可愛らしい顔とメリハリのあるナイスボディーを目一杯使って、全身で欲望をむさぼる大胆なファックシーンで人気があり、一世を風靡したポルノ女優です。
アメリカのみならず日本にも来てポルノビデオに出演したこともあり、本番女優愛染恭子サンとレズプレイ対決をしたり、日本の男優を何人もイカせたりと、大活躍していました。
大変人気があったトレーシー・ローズでしたが、未成年でポルノに出演していたことが発覚したためポルノ界から永久追放されてしまいました。数年前民放テレビの映画番組で放映されたB級アクション映画に、主役の女刑事役で出演していたのに気づきましたから、現在では一般映画に出ているようです。
- ジンジャー・リン
- ポルノ女優にしては小振りなおっぱいで、小柄でスレンダーなボディーながら、引き締まった体をめいっぱいに使って男優さんをイカせていました。
上の髪も下の毛もきれいなブロンドで、ポルノ女優ながらきれいなプッシーをしていたのが印象的でした。
巨乳には今ひとつ好きになれない人が多い日本人には、好みのタイプのアメリカンポルノ女優だったと思います。ただ、すでにポルノ界からは引退してしまったようで、最近は全く出演作品を見かけません。先日偶然に彼女の公式WEBサイトに行き当たり、ちょっと老けたものの体型の崩れも少なく、まだアメリカンポルノ界で活躍されているようです。
- クリスティ・キャニオン
- 最近はアメリカのみならず日本でもシリコン入りの嵩上げニセ巨乳が横行しておりますが、この人の巨乳は正真正銘の天然巨乳だそうで、確かに挟まれたら窒息しそうな大きさです。
それに加えて、ふつうのポルノ女優のファックシーンでは、「アー・ウー」とか「オーイェー」などのあえぎ声くらいしかあげないのですが、この人のファックシーンでは感じ方や感じる場所を言葉で表現しながら喘ぐのが特徴で、天然巨乳をふんだんに利用しながら、男優さんをイカせます。
最初に出演作品を見てから10年以上経っているので結構歳のはずですが、最近でも主演している作品があるようですから、息の長いポルノ女優なのは天然巨乳のおかげでしょうか。
- ジーナ・ファイン
- 劇団を主宰する渡辺えり子サンを細面にした感じで、黒髪でそれほどナイスボディというわけでもなく、金髪巨乳がもてはやされるアメリカンポルノの女優の中では異色の存在です。
ただ、この人のファックシーン以外の演技は、他のポルノ女優とは一線を画しており、テレホンセックスで欲求不満を解消するハイミスのOL役や、倦怠期を迎えて夫婦生活に満足できない妻の役など、満たされない女の悲哀をうまく演じていました。
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現れては消えるポルノ女優に比べて、ポルノ男優は多くの作品で同じ人が出ており、長期にわたって活躍される方が多いようです。
やはり男優の場合は、撮影に際してはカメラの前でペニスを自在に勃起させなければならず、射精をコントロールしてタイミング良く精液を膣外に放出する特殊技能が必要なため、だれでもできるわけではないようです。
数あるアメリカンポルノに出ていた男優の中で、印象に残った男優を以下に紹介します。
- ハリー・リームス
- オーラル・セックスを世界に広めた伝説のポルノ映画「ディープ・スロート」に出演して有名になった巨根男優です。シリアスな役からコミカルな役まで幅広くこなしていました。
私がアメリカンポルノを鑑賞しだした頃の作品では、髪や陰毛に白いものが混じっていたので相当歳だったようですが、若い女優を相手に元気なところを見せていました。
ただ最近の作品では見かけなくなったようで、寄る年波には勝てず引退してしまったようです。
- ロン・ジェレミー
- かつてアメリカンポルノを3本見れば、必ず1本にはお目にかかることができる有名なポルノ男優で、彼を扱うWEBサイトによると、キャリアは20年を超え出演作品も1000本以上だそうです。
肥満体型に鼻ひげの顔で決していい男とはいえないのですが、象の鼻のような長ーいペニスを自在に使用して、女優さんを攻めまくります。
三枚目的な役回りが多いのですが、その風貌とタフなSEXから彼のことを「アメリカンポルノのスーパーマリオ」と私は呼んでいます。
- ジョン・レスリー
- 彼も様々なポルノに出演している有名な男優です。ロン・ジェレミーとは対照的に、木こり・ビジネスマン・執事・バーの支配人など、女性を誘惑したり女性から誘惑されたりする二枚目的な役回りが多いようです。
彼のSEXは、相手に刺激的な言葉をかけながら、複雑な腰使いで女優を攻めます。
最近は、映画に出演する側から撮影する側に回っているようで、彼の名前が監督としてクレジットされる作品を時々見かけます。
これらのアメリカのポルノ男優に特徴的なのは、自分のペニスのみを使って本当に楽しそうにSEXをすることです。
日本のアダルトビデオの男優の中には、安易にバイブレイターに頼ったり、黙々とSEXしているだけといった人も見かけます。人種差や民族性の違いといったらそれまでですが、ポルノ男優たる者、自分のカラダを使った堂々としたSEXを見せてもらいたいものです。
心に残るアメリカンポルノ作品
ポルノは結局のところ鑑賞者に性的な刺激を与えることが主目的で、内容は二の次というものがほとんどなのですが、その様な中にもなかなか面白い作品がありました。
「ピンクTV」という作品では、ポルノ男優(ロン・ジェレミー)と女優(クリスティ・キャニオン)がテレビ局に忍び込んでHな番組を流し放題にしようとしたところに、ソ連のスパイ(ハリー・リームス)が紛れ込んで妨害工作を仕掛けようとしたが、逆にスパイがHな番組内に引っ張り込まれて痴態を全世界に放映されてしまうといった筋でした。
目隠しされた女性回答者がポルノ男優のペニスをファラチオしたり男優にファックされてその名前を当てるクイズや、巨乳女優がオナニーしながらSEXに関するアドバイスをしたりと、そんな番組が本当にあったらオモロイだろうなと想像させられるものでした。
また、アメリカンポルノに特徴的なのは、有名な映画、ドラマや童話のパロディポルノがたくさんあることです。中には題名だけパクって中身は全く関係ないものも多いのですが、題材としては結構面白いものも多いようです。
私の観たパロディー・ポルノの中で印象に残っている作品には、以下のようなものがあります。
「ビバリーヒルズ・コップ」のパロディーでトレーシー・ローズ主演の「ビバリーヒルズ・コピュレーター」では、妹を殺害された女刑事トレーシーちゃんがナイスボディーを駆使して犯人の豪邸に潜入し、犯人を逮捕したのでした。
他にも、「マイアミ・バイス」のパロディーポルノの「マイアミ・スパイス」とか、「007ユア・アイズ・オンリー」のパロディー「ユア・サイズ・オンリー」などが印象に残っています。
童話やおとぎ話を題材にしたものもあり、「美女と野獣」とか「シンデレラ」などのパロディーポルノがありました。内容は、ご想像の通りです。
低予算のポルノでは大がかりなセットなどは望み薄ですが、オリジナルでは見られないファックシーンがふんだんに楽しめ、オリジナルにあったシーンをまねたところでは、思わずニヤリとしてしまいます。
アメリカンポルノでは、わりとまともなテーマの内容の作品も多く、「アーバン・カウガール」では、倦怠期の夫婦が奔放な妹の勧めで不倫を試みるがそれを契機に逆に真の夫婦愛に目覚めるといったものや、「ジェントルマン・プリファー・ジンジャー」では、夫の他に不倫の相手に二股三股をかけていた女性(ジンジャー・リン)がすべてがかち合ってばれてしまうといったようなものもありました。
このように星の数ほどあるアメリカンポルノ作品にも、じっくり見てみると味わい深いものがあるようです。
アメリカンポルノ今昔
私がアメリカンポルノを見始めた頃の作品は、ポルノ映画をビデオ化したものが多かった分、ストーリーやロケハン撮影によりカメラワークがしっかりしており、見応えがあるものが多かったのですが、最近は簡単に撮れるビデオ撮影による作品がほとんどになった分、内容的には今ひとつのものが増えてしまったように感じます。
また、最近のポルノ女優に、シリコン入りニセ巨乳が横行しているのも興ざめです。
シリコン入りの場合、揺れるとおっぱいの根元にシリコン独特の皺が現れたり、乳房の途中に段差ができたり、シリコン注入時の傷が乳輪や脇の下に残っていたりすることがあります。(巨乳で有名な日本のタレントH・Fが決してフルヌードにならないのは、豊胸手術の傷が残っているためではないかと推察します。)また、仰向けに寝た女優さんの乳房が異常に盛り上がっていたり左右の形が極端に違っているのも、ニセ巨乳でしょう。
日米に関わらず巨乳がもてはやされるのですが、不自然なニセ巨乳が横行するのには困りものですね。
現在では、デジタルCS放送のSKYPerfecTV!のアダルトチャンネルや映画専門チャンネルで、アメリカンポルノを手軽に視聴できるようになりました。
ただ、日本ではお約束のモザイクがかかり、局部のアップのシーンでは画面いっぱいのモザイクになって、何がなんだかわからなくなるのが残念です。日本で無粋なモザイクがかからなくなるのは、いつの日でしょうかねぇ?
以上、私の観たアメリカンポルノについて書かせていただきました。長々とお読み下さりありがとうございました。
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