私は、中学生になってから試験勉強の合間に家にあったラジカセで東京・大阪地区の民放ラジオ局の深夜放送を聞いていました。ラジカセでは感度が悪かったため、もっと良好に聞きたいと短波付きのソニーのラジオICF−5500買ってもらってから、外国からのラジオ放送の存在を知り、熱心に聞くようになりました。
BCLの楽しみは、見知らぬ外国からの放送を聞くことだけではなく、受信報告書を放送局に送ると、絵はがきのような色とりどりの受信確認証(ベリカード)やペナント・ステッカーなどを送り返しくれるので、その収集にも夢中になりました。
下の写真は、200枚以上収集した国内外の放送局の受信確認証のうちの一部です。
中学生時代から大学生時代の始めまで続いた海外ラジオ放送受信の趣味も、大学でコンピューターサークルに入ったことから興味の対象がそちらに移り、卒業後社会人となって、深夜遅くまで起きていることができなくなったため、海外ラジオ放送の受信からは縁遠くなってしまいました。
当時はBSアンテナも大きく値段も結構したのですが、小型軽量で室内受信もできるというふれこみのスミサット35というパラボラアンテナを、通信販売で購入しました。
当初予定していた室内受信は、自室の窓の外の軒が突き出ていて受信できず、窓のすぐ外へ取り付けることにしました。
スミサット35は小型かつ黒い塗装で目立たなかったためか、アンテナがNHKの契約勧誘員の目に留まらなかったようで、来たら受信料を払ってあげようと思っていたのですが、長い間来ることはありませんでした。(今は口座引き落としでちゃんと払っていますよ。)
ふと目にした無線情報雑誌に、通信衛星を使ったCS衛星テレビの記事が掲載されていました。
それによると、通信衛星を使ってケーブルTV局向けに番組を送っているチャンネルを受信することで、ふつうのテレビの倍以上のチャンネルを楽しむことができ、より大きなアンテナを設置すれば外国からの衛星テレビも視ることができるというものでした。
記事の内容に興味を持った私は、広告を掲載していたいくつかの衛星テレビ受信機器専門店に資料を請求したところ、京都府宇治市の専門店「サテライト通機」さんが、親切にもCS衛星TVの詳しい資料をたくさん送ってくれました。
「サテライト通機」さんの親切に感激した私は、まずは国内アナログCS衛星テレビの「スカイポート」受信からということで、当時スーパーチューナーとして高い評価を得ていた富士通ゼネラルCST−1000DP、台湾製60cmオフセットパラボラアンテナ、アメリカ製コンバータと偏波切替器、ケーブルを約18万円で「サテライト通機」さんから購入しました。
機器が到着した後に自分でベランダにアンテナを取り付け、ケーブルを自室に引き込み、1992年末からCS衛星テレビの受信が始まりました。
さらにもっと多くの衛星をきれいに受信したいと考え、1994年に90cmパラボラアンテナとH−Hマウントというアンテナ回転装置を導入したため、5つの通信衛星を1つのアンテナで受信できるようになり、アナログCS衛星テレビ放送のチャンネルだけでなく、地上波テレビ局の衛星中継画面や企業や団体の業務映像伝送、一部の外国衛星からの映像も受信できるようになりました。
1997年になるとデジタルCS放送が本格サービスを開始し、1998年にはアナログCS放送が順次サービスを終了していったため、無償提供してもらったデジタルCSチューナーで手軽に多チャンネルが楽しむことができるようになりました。
1998年秋には「大畑電機製作所」さんから回転装置付きの直径1.5mステンレスメッシュパラボラアンテナを購入したため、世界各国の衛星テレビチャンネルがたくさん見られるようになり、自室に居ながらにして異国の珍しい映像を楽しめるようになりました。
途中2002年春から2003年末まで大阪本社勤務のため社宅住まいとなり、その間外国衛星テレビ受信は低調となりましたが、2004年初めから工場勤務に戻り実家に帰ってまいりましたので、再びパラボラアンテナの数を増やしつつあります。