衛星テレビ受信のお役立ちグッズ

 衛星テレビ受信を楽しんでいく上で、持っていると便利なモノがいくつかあります。ここでは、それらのグッズをご紹介します。


方位磁針と分度器付き覗き筒

方位磁針と覗き筒  新しい衛星を受信しようとするとき、パラボラアンテナを設置する場所から目的の衛星のある空が見通せるかどうかが問題になります。その衛星が受信可能かどうかを調べるとき、方位磁針と分度器付き覗き筒が役に立ちます。

 方位磁針は文房具店等で購入できます。できるだけ直径の大きいもので、方位とともに北から0度〜360度の目盛が刻まれているものが良いでしょう。
 分度器付き覗き筒は自作したもので、家庭用FAX用ロール紙の芯にプラスチック製分度器をセロハンテープで固定し、分度器の中心から糸で吊した5円玉を取り付けてあります。

 まず、パラボラアンテナの設置場所における目的の衛星がある方位と仰角を調べなければなりません。
 衛星受信機器専門店ハマーズのWEBサイトに、日本で受信可能なほとんどの衛星の方位角・仰角・磁北からの角度を計算してくれるツールがありますので、パラボラアンテナの設置場所から目的の衛星の方向を調べておきます。
 次に、パラボラアンテナ設置場所に立ち、方位磁針を見ながら先ほど調べた磁北からの角度の数字の方向を向きます。筒を分度器の糸を見ながら仰角分傾けますが、仰角が0度(水平)の時には、糸は分度器の90度を指していますので、90度から仰角分を引いた角度の目盛に合わて筒を傾けましょう。筒を覗いて多少上下左右に動かしてみて、いつも空が見えていたら衛星からの電波が充分届きます。
 筒を覗いて山・建物・樹木などの障害物が見えている場合は、残念ながら電波が届きませんので、電波の届きそうな別な場所にパラボラアンテナを設置するようにしましょう。


ビデオ送信機と小型液晶テレビ

ビデオ送信機と小型液晶テレビ  設置場所が決まってパラボラアンテナを組み立てやケーブルの引き込みと接続が完了し、いざアンテナの方向合わせをしようとする場合、アンテナの設置場所とチューナーやテレビの設置場所が離れていて、苦労することが多いです。
 家族の人にでも手伝ってもらってちょっとずつパラボラアンテナを動かしながら、テレビの画面に映っている信号レベル表示を頼りに最良の方向へ追い込んでいくのですが、なかなか思ったように動かしてもらえずイライラ。結局自分でアンテナとテレビのある場所を行ったり来たりしなければなりません。

 そのような時に役立つのが、ビデオ送信機と小型液晶テレビです。私が使用しているのは、ビデオ送信機がサンコー電子株式会社製 SX−200で送信距離が50メートル位のものです。また、液晶テレビが写真のツインバード製ザバディ4型の他、セイコー製LVD434とLVD454を使用しています。
 チューナーのビデオ出力端子とビデオ送信機を接続し、小型液晶テレビを持ってパラボラアンテナのところへ行き、チューナーの信号レベル表示を飛ばして映し出した小型液晶テレビの画面を見ながらパラボラアンテナの方向調整を行うと、独りで最良の位置へパラボラアンテナを固定できます。

 また、パラボラアンテナの方向調整を行わないときでも、チューナーやテレビの出力をビデオ送信機に接続して送信し、他の部屋のテレビでも衛星テレビを楽しむことが可能になります。特に、小型液晶テレビを防水防滴タイプにしておくと、スカパーのプロ野球中継とか外国衛星テレビの音楽チャンネルをお風呂に入りながら楽しむことができますから、思わず長風呂してしまいますね。


世界地図パネルと自動車用デジタル時計

世界地図パネルと自動車用デジタル時計  事件・事故などの生中継を外国衛星テレビを通して見ていると、今現地は何時になるのだろうと疑問に思うことがあります。世界各地の時刻を知るためのものとして、当初据え置き型のアナログ世界時計を使っていたのですが、各都市の表記が小さい文字のため時計が近くにないとわかりにくく、不便に思っていました。
 インターネットや時計屋の店頭を巡って文字の大きな世界時計を探したのですが、なかなかピッタリとくるものが無く、インターネットに載っていた壁掛け型の世界時計は数十万円と結構な値段がしましたので、同じようなものを自作することにしました。

 まず書店で世界地図を買ってきて、文房具店でその地図が収まるサイズのポスターパネルを取り寄せてもらいました。さらに、ホームセンターのカー用品コーナーにあるダッシュボードに貼り付ける文字の大きなデジタル時計をいくつか買ってきました。
 自分のところで受信可能な外国衛星テレビチャンネルがある都市の時刻をデジタル時計にセットして、ネームシール機で都市名を時計のデジタル表示の上に貼り付け、世界地図パネルの上方の時間帯の位置に時計付属の両面テープで固定していきました。
 一通りデジタル時計を貼り終えると、フックで世界地図パネルをテレビの後側上方に掛けました。そうしますと、テレビから視線をずらすだけで世界各地の現在時刻が一目でわかり、インテリア的にもなかなかなものだと満足しています。
 費用も総額で数千円で済み、都市を追加するためには数百円の自動車用デジタル時計を買ってくるだけですので、結構お得です。


AV学習リモコン

AV学習リモコン2種  衛星テレビ受信機器が増えてくるとリモコンの数が増えてしまい、テレビのリモコンで電源を入れて外部入力に切り替えて、衛星チューナーのリモコンに持ち替えて電源を入れて選局し、ビデオテープに録画したいときにはビデオのリモコンを取り出して録画の操作をするというように、いくつものリモコンを操作しなければならないので結構煩雑です。
 リモコンが3つぐらいならまだいいのですが、私のように衛星チューナーだけでもスカパー用チューナー・外国衛星用アナログチューナー・外国衛星用デジタルチューナーが2台ともなると、いざというとき必要なリモコンがどこかに行っちゃっているということも起こりやすくなります。

 このようなことを防ぐために、複数のリモコンの信号を1台のリモコンに記憶させることができるAV学習リモコンが便利です。写真は私が使用しているAV学習リモコンで、左が日本ビクター製、右がソニー製のものです。
 私の部屋にあるワイドテレビ・ビデオ2台・文字放送チューナー・AVセレクター・スカパーチューナー・外国衛星用アナログチューナー・外国衛星テレビ用デジタルチューナー2台・扇風機のリモコン信号を記憶させてあり、リモコン1台でそれぞれの機器を操作することができます。
 AV学習リモコンは、複数のリモコン信号を覚えさせることができるだけでなく、全ての機器の電源を順々にON・OFFさせたりするといった、複数のボタンの信号を組み合わせて一連の動作をさせることができます。
 ちょっとお値段が張りますが、必要なリモコンが行方不明になって困る方におすすめします。



 これらのグッズで、快適な衛星テレビ受信生活を楽しんで下さいね。

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