センターキャップのリペアー 例D123

センターキャップのへこみと軽く考えてはいけません。センターキャップのゆがみはボイスコイル(VC)ボビンの変形につながります。コーン紙を押して擦れ音が聞こえるようでは、危険です。キャップを切り取りギャップの確認をしましょう。ボビンのゆがみは音に大きく影響します。この写真ぐらい潰れているとまずい状態です。

デザインカッターの先で切り裂いて行くように慎重に切ります。あまり外周部分を切るとVCのボビンまで切ってしまうので、はじめはかなり内側を切ったほうが良いです。ちなみにアルミの厚さは0.1ミリあります。
これは良くない例です。VCの外周まで切り落とすのと、接着部分が硬いので上手く切れません。刃は立てるようにして切ってください。!!
コイルの引き出しがあるところは最後に確認しながら切り落とすように!!
間違ってVC引き出し線を切り落としてはもう使い物になりません。
きれいに切り落とせました。ここで乱暴に溶剤で残りのアルミを取りたくなりますがあまりにもD123では、ハイリスクのため私はやりません。
丁寧に出来るだけ、切り落とす程度で止めます。ギャップに切りカスをはさまないよう
気をつけます。
仕上がったVC部。キャップ交換を待つばかり
3インチボイスコイル(VC)用アルミキャップ。例によってijietu氏より入手。
手でそっと乗せる。脂肪分の手垢が付かないように、手は石鹸で洗っておく。
乗せただけの状態。ここで瞬間接着剤で仮止めするとやりやすい。失敗して内側に接着剤を垂らしたら取り返しの付かないことなるので、細心の注意をはらう。
多めにDBボンドを塗布する。このボンドは流動タイプなので接着時より乾燥後の方がきれいに仕上がる。乾いたらセンターキャップの手垢汚れをアルコールで拭いておくことを忘れないように、この手垢が数年後さびになる